エコキュートを昼間に沸かす方法(太陽光発電の自家消費で節電できる)

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 2022年から続けている電気代の高騰で、深夜電力も安いとは言えない時代になりました。太陽光発電設置住宅向けになりますが、日中の太陽光発電で給湯し自家消費することで節電することができます。

 悪天候の日は太陽光パネル容量が少ないと、買電してしまうことがありますが、悪天候より良い天気の日が多いので、総合的に考えて日中に給湯することが望ましいです。

 また、当家みたいに太陽光発電と蓄電池の組み合わせで電気の自給自足を目指している方は、夜間の蓄電容量を減らさないように、昼間の給湯が必須事項となります。

この記事で分かる事
  • エコキュートを昼間に給湯する方法
  • 有名6メーカー(P/M/T/H/D/C社)の設定方法を確認できます
最初に結論

昼間に給湯するには、リモコンの時間を12時間ずらす(反転)

目次

エコキュートとは電気給湯器

エコな時間に給湯するからエコキュートと呼びます。

エコな時間とは? それは夜間の安価な深夜電力を使用した給湯です。

エコキュートの仕様

 エコキュートは、空気の熱を集めて利用することでわずかな電気で効率良くお湯を沸かす給湯機です。

 効率の高いヒートポンプ式でお湯を沸かすしくみなので、省エネで環境にもやさしい給湯機として注目されています。エアコンの冷暖房と同じ方式と考えるのが分かりやすいです。

 元々エコキュートは、安い価格の深夜電力を使用して給湯する仕様になっているので、プログラムの設計上では深夜に給湯されるように設定されています。

2022年頃から発売された「おひさまエコキュート」という製品は、昼間の時間帯に給湯することができるように、給湯システムのプログラムが変更されました。

 このおひさまエコキュートを搭載した製品であれば、従来のように内部時間を変更することなく、太陽光発電による昼間だけの給湯が可能になります。

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エコキュートを昼間に給湯する要因

 2021年秋頃から、円安やロシアウクライナ戦争による燃料供給不足が原因で、電気代が高騰してくるようになりました。特に2022年8月頃から、新電力会社で燃料費調整額の急激な高騰を行う会社も出てきており、従来に比べ深夜電力の電気が値上げする事態になっています。

 特に、2022年に太陽光発電システムを導入している住宅では、売電単価は1kW=17円ですが、オール電化の電力プランでは深夜電力が大体1kWあたり16円。しかし再エネ賦課金の+3.45円燃料調整費の+9円を入れると、1kWh=28.45円となり、売電するよりも大幅に高くなるパターンが増えてきました。

 2024年5月からは売電単価が16円で、東京電力のオール電力プランで深夜電力が27.86円、再エネ賦課金3.49円と燃料費調整額で1円。買電単価は1kWh=32円くらいになっており、以前よりも高い深夜料金になっている現状です。

 そこで深夜に給湯するのをやめて、「太陽光発電の電気を使って昼間に給湯しましょう」という話題が少し前から広まってきています。

 実際に昼間に給湯したほうが、屋外温度も高いので、気温の低い夜間に給湯するよりも給湯時間は短くなります。

 更に2023年4月、2023年10月、2024年4月と立て続けに全国の大手電力会社(東京電力や東北電力)がベースになる基本電力料金の大幅値上げを実施されることになり、これまでオール電化プランで優遇されていた深夜電力が安いという見方はなくなりました

太陽光発電システムの設置された住宅では、電気料金を安く抑える為にこれまで以上に昼間の自家消費が必須

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エコキュートの深夜給湯を日中に変更するには本体時間を変更

 上記でもお伝えしたとおり、給湯器本体のプログラム上では深夜にしか給湯できない仕組みになっています。

それを昼間に変更するには、エコキュート本体の時間を12時間ずらすことです。午前と午後と反転させると言ったほうが良いのかもしれません。

 反転させることができれば、実際の時間が昼12時のとき、深夜0時として給湯してくれることになります。

 ただしこれは、エコキュートのリモコン画面で時計を確認する方向けに反転したほうが良いと解説しておりますが、実際は貯湯タンクのお湯の残量によって給湯開始時間が異なります。

日々リモコン画面の時計を確認していないのであれば、太陽光発電のピーク前から給湯できるよう9時~12時の間で修正してあげたほうが効率が良いでしょう。

 ここで一つ注意していただきたいのが、エコキュートの内部時間を変更することは、メーカーとしては推奨されてなくて本来の使用方法ではありません。

もし内部時間を変更した状態で使用し続けた状態で故障が発生した場合は、不適切な使用としてメーカー保証が受けられない可能性があります。不適切な使用を申告しなければいいだけですが。

 でも大丈夫です。使用してから、2年以上経過している方は安心してください。

エコキュート本体の製品保証は、大体1年から2年です。期間を超えているのであれば、保証を気にせずに不適切な使用を行っても大丈夫です。

当家の場合で説明(長府製作所製)

 青だんごむし家が設置しているエコキュートメーカーは長府製作所でして、イシンホームが標準仕様としている給湯器メーカーです。

インターホンリモコン

 入居当初の設定では、太陽光発電を活用した設定もできると説明書に書いていましたので、「太陽光発電活用設定」をONに設定していましたが、どうやら勘違いしていたようです。

この説明書を見て下さい。

太陽光発電活用モードを使用すると、私はてっきり太陽光発電(日中時間帯)だけの給湯かと思っていたら、深夜給湯(70%)+太陽光発電給湯(30%)でした。

 他社メーカーでも同様に2012年製頃からの機種で、ソーラーチャージ(パナソニック)、太陽光発電利用沸き上げ(日立)、お天気リンクAI(三菱)、昼間シフト機能(ダイキン)、ソーラーモード(コロナ)が、太陽光発電の活用して給湯を行うモードが追加されています。

 発電活用しない場合は、深夜給湯の時間が長くなります。(100%)

 過去のAmeba記事で、エコキュートの給湯時間と消費電力について公開しておりますが、再度、電気使用グラフをよく見て見ると、深夜4時から90分ほど給湯して朝11時にも約90分給湯していることが分かります。

それに対して、夏場は外気温が高いため、時間変更だけの設定では深夜の給湯は行われませんでした。

それで2022年3月から設定しなおして検証してみました。

まずリモコンの時間設定を12時間ずらしました

初期設定では、湯量モードが多めになっています。

 内部時間をずらすだけだと、お湯を継続的に使用し湯量が減ってきた時、時間に関係なく自動的に再給湯してしまいます。

 青だんごむし家の場合は、蓄電池に負担を掛けたくない(夜間の蓄電残量を減らしたくない)ので、日中だけの給湯になるよう、減ってきても再給湯しない「深夜のみ」(日中のみ)のモードに変更しております。

変更後のリモコン画面

 リモコン画面の時間がAM 0:48になっていますが、実際はお昼の12時48分です。これで昼間のみの給湯が可能になりました。

 なお沸き上げの開始時刻ですが、お湯の残量によって開始時間がバラバラのようです。

 ウチの環境では大体12時から13時の間から給湯が始まります。そして15時くらいには給湯が終わっている状態です。

大手メーカー6社の時間設定手順

 各メーカーエコキュートの時計設定方法を、メーカーWebの製品説明書から抜粋してお伝えします。また、「取説抜粋元」のリンクを選択すると、製品の型番で取扱説明書を検索することができますので、ぜひお役立てください。

 製品の中には、夜間に沸かして昼前に湯量が少ないと昼間に自動給湯されてしまう機種もあります。そちらは今後、順次手順を記載します。

各メーカーの設定方法は、年式に関わらず同じ操作パターンで設定できることが多いので、多少の設定画面やボタンの配置、リモコンのデザインが違っていても大体分かるようになっています。

パナソニック

2013年製の製品の取り扱い説明書に記載された方法になります。

取説抜粋元:パナソニック 取扱説明書検索

パナソニック製の時計変更手順
  1. (メニュー/戻る)ボタンを押す
  2. (↑↓←→)ボタンを操作し、「リモコン設定」の「日時設定」を選び(決定)ボタンを押す
  3. (↑↓)ボタンで西暦を選び(決定ボタン)を押す ☆矢印ボタンを長押しすると早送りできます
  4. (↑↓)ボタンで同様に「月」を選び(決定)、「時」を選び(決定)、「分」を選び(決定)を押す

三菱

2013年製の製品の取り扱い説明書に記載された方法になります。

取説抜粋元:三菱 取扱説明書

三菱製の時計変更手順
  1. (時計合わせ3秒押し)ボタンを3秒以上押す
  2. (↑↓)ボタンを押して時分を合わせます ☆押し続けると連続して変更できます
  3. (決定)ボタンを押す

東芝

2013年製の製品の取り扱い説明書に記載された方法になります。東芝のリモコン設定はタッチパネルでの操作となります。

東芝製の時計変更手順
  1. (決定)にタッチします
  2. (← →)で変更する場所を選択します
  3. (↑ ↓)で時間や曜日を洗濯します
  4. (決定)にタッチします
    ※決定にタッチしないと変更が確定されません

日立

2013年製の製品の取り扱い説明書に記載された方法になります。

取説抜粋元:日立 エコキュート取扱説明書検索

日立製の時計変更手順
  1. (日付時刻)ボタンを3秒以上長押しする
  2. (↑↓)ボタンで西暦を選び、(→)ボタンを押し(↑↓)ボタンで月を選び、同様の手順で日も選び(決定)ボタンを押す
  3. (↑↓)ボタンで時を選び、(→)ボタンを押し(↑↓)ボタンで分を選び(決定)ボタンを押す

ダイキン

2013年製の製品の取り扱い説明書に記載された方法になります。

取説抜粋元:ダイキン エコキュート取扱説明書検索

ダイキン製の時計変更手順
  1. (メニュー/戻る)ボタンを押す↓↑ボタンで「日時設定」を選び、(決定)ボタンを押す
  2. (↓↑)ボタンで「西暦」を設定し、(決定)ボタンを押す
  3. (↓↑)ボタンで「月」を設定し、(決定)ボタンを押す
  4. (↓↑)ボタンで「日」を設定し、(決定)ボタンを押す

ダイキン製のエコキュートは優秀で、2012年以前の年式の製品でも太陽光発電による昼間の給湯ができるようなモードが備わっています。しかし今回は、時間をずらした上で昼間に給湯しないよう設定してあげる必要があります。(これをすれば、実際には給湯するのは昼間だけで、深夜に給湯されなくなります)

コロナ

2018年製の製品の取り扱い説明書に記載された方法になります。

取説抜粋元:コロナ エコキュート取扱説明書検索

コロナ製の時計変更手順
  1. (メニュー/決定)ボタンを押して「オプション設定」を選び(メニュー/決定)ボタンを押す
  2. (↑↓←→)で「日時設定」をを選び、(メニュー/決定)ボタンを押す
  3. (↑↓←→)で日時を合わせ、(メニュー/決定)ボタンを押す
  4. (戻る)ボタンを押す

コロナのエコキュートは、時計を12時間ずらした状態で運転モードを「使いきり」にすると、完全な昼間だけの給湯にすることができます。(初期状態では「おまかせ省エネ」モードになっています)

運転モードの設定方法

まとめ

2022年度のこれからは自家消費の時代です。なるべく夜間電力を使わずなるべく昼間に給湯する事が、一番のエコです。

ただしこの方法は、太陽光パネル積載量が少ないと雨天時に買電してしまう場合もありますので、もしこれから太陽光発電を検討されているご家庭は、多めのパネルを設置(8kW以上)されるほうが今後に有利だと思います。

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