せやま基準がイシンホームの標準仕様と類似する理由を解説

現在せやま印工務店で家を検討しているけど、建築予定地域が対象外で建築が難しい」という方に、「せやま基準」の真相とイシンホームでも「ちょうど良い塩梅の家」が建てられることをお伝えします。

 この記事では瀬山さんの経歴を参考に、「せやま印工務店」の対象外地域の方々に「イシンホームでも検討する価値があるよ」ということを情報共有させていただきます。

この記事で分かること
  • イシンホームの基本情報
  • せやま印プロジェクトを始める前の瀬山氏の経歴
  • イシンホームでも条件をクリアすれば、せやま印工務店同等の家が建てられる
  • イシンホームと「せやま基準」の比較
  • イシンホームとせやま印工務店の価格を比較
  • せやま印工務店プロジェクトを開始して3年経っても74%までしか制覇できていない理由

この記事を見ていただければ、必ずせやま印工務店にこだわらなくても良い事が分かります。

最初に結論をお伝えします

せやま基準とはイシンホーム標準仕様+瀬山氏が要望した断熱気密性を合わせたものです。

過去にイシンホームでお勤めされていた瀬山氏が「せやま印工務店」を立ち上げるキッカケになった事が、イシンホームと提携している業者の建築施工レベルが低いからです。
イシンホームのフランチャイズ工務店&施工業者が、しっかりと施工することができれば、せやま基準の推奨設備で住宅が建てられます。

(家づくりのお勉強を行った施主が、積極的に工務店や職人さんと連携すれば大丈夫)

目次

せやま基準はコスパの良い住宅性能基準

せやま基準は住宅営業マンが考案したもの

 中堅ハウスメーカーでお勤めされていた、瀬山彰さんが考案した基本性能(窓・断熱・気密・換気)、地震、シロアリ、災害対策、メンテナンスの11項目を含めた全77項目の基準を全てクリアしたコストパフォーマンスの良い住宅性能基準です。

 運営会社は2019年に設立され、せやま印工務店プロジェクトは2021年3月にスタートされました。

せやま印工務店は建物本体価格に上限を決めている

 瀬山氏が考案したせやま基準を基本として、建物(建材)性能が80点で延べ床面積30坪のコスパの良い住宅を、建物本体価格2,000万円以内(2023年5月以降は2,180万円[税込で2,398万円])で建築することができる工務店を、せやま印認定の工務店としています。

1坪毎に金額の上限が決められたリストが、別で用意されているみたいです

イシンホームは標準仕様が充実した住宅会社

 全国ではまだまだ知られていない中堅ハウスメーカーですが、大手ハウスメーカーには絶対に真似できない設備と魅力がたくさん詰まった住宅会社です。

 イシンホームの公式Youtubeで、イシンホームを紹介する動画(2015年製作)を公開されていますので、ご興味があればご視聴ください。

イシンホームの紹介動画 再生時間:7分38秒

 イシンホームでは、イシンホームの展示場やFC店舗を訪問しアンケートを書くと、もれなく家づくりのお勉強冊子8点セットがプレゼントされます。(公式サイトから資料請求を行った場合は、近くのFC店舗の担当者が直接自宅に届けてくれます)

出典:イシンホーム 資料請求

 これは、住宅検討者さんが自らイシンホームの冊子で家づくりの基本を勉強してもらってから、住宅会社と打ち合わせを行っていく仕組みになっています。

青だんごむし

どこかの建築系Youtube「○○○大学」に似ているような・・・

 動画では2015年現在の冊子を紹介していますが、この冊子は毎年更新されています。店舗へ訪問時には、最新の冊子を頂けますのでご安心ください。

「イシンホーム」はブランド名

 イシンホームとはブランド名で、正式名称はイシン住宅研究所になります。岡山県津山市に本社があり、直営店で5店舗、全国に170店舗(2023年11月現在)のフランチャイズ工務店を展開されています。

イシン住宅研究所の歴史(1990年~2013年)は、イシンホーム 常滑店の記事をご確認ください。

イシンホーム最新の家づくりは光熱費0円住宅

 イシンホームはこれまで(2013年~2019年頃)、太陽光発電の売電で住宅ローンの支払いを軽減する商品を売り出していましたが、昨今発生した大地震の災害対策や世界情勢による電気代の高騰による影響を受けて、2021年から電気の自給自足が行える住宅づくりをはじめました。

 主に電力会社からの電気請求0円を売りにしたうたい文句にした住宅で、2022年以降は長期間保証を約束する太陽光パネルと蓄電池をセットにした住宅の販売を行っています。

 岡山県岡山市にある西日本放送では、2022年9月18日にイシン住宅研究所を取り上げた番組が放送されました。

 この番組にはイシン住宅研究所の代表取締役社長 石原宏明氏が直々に出演されていて、イシンホームが目指す最新の家作りについて解説されています。Youtubeのせやま大学さんが絶賛している、マキシオン製の太陽光パネルやテスラ製の蓄電池を標準仕様にしている光熱費ゼロ住宅を、石原氏が自信をもってお話されています。(動画再生時間:11分)

番組名:西日本放送「ルック ~地域発・輝くビジネス~・イシン住宅研究所」

 また2023年11月26日には、同地域の山陽放送でも「社長元気いただきます」の特番で、イシンホームの石原社長が出演されています。

 新商品のX-ZEGA等の標準仕様についての解説や、岡山市にある家づくり大学の体験型施設について紹介されているので、興味があれば視聴してみてください。(動画再生時間:11分44秒)

番組名:未来0エネルギー住宅!イシングループ 石原宏明代表

光熱費0円住宅の商品

 2022年に登場した商品の「X-ZEGA」も2023年の「GX-ZEGA」も、ガレージの有無と設備に若干の違いがあるだけで標準仕様に大した差はありません。太陽光パネルはマキシオンの400Wで、蓄電池はテスラ パワーウォールを標準装備となっています。

2023年度の商品「大人気のガレージ付き新築プラン GX-ZEGA」

 そして2024年4月に登場した商品は、低コストでパフォーマンス良い太陽光パネルと蓄電池を新たに取り入れて、光熱費0円を目指す住宅になりました。

 太陽光パネルはアキシテックのOEM品SS430M8GFH-18/VNH、蓄電池はダイヤゼブラのEIBIS7 EOF-LB70-TKを採用し、どちらの製品も本体の保証期間がメーカーよりも長く保証されています。更に昼間に給湯できるおひさまエコキュートも標準装備です。

2024年度の最新商品「未来ゼロエネ住宅 サンクス・ZEGA」

 当サイト運営者の住宅は、今現在のイシンホームで販売されている住宅の断熱気密性能には劣りますが、設置した太陽光パネルや蓄電池は2022年の住宅商品と同じものを使用しています。

 光熱費0円の実績は以下にまとめています。

イシンホームとせやま基準の関連性は瀬山氏の職歴

 2020年の春、Youtubeで突如登場した「家づくり せやま大学」。講義方式で分かりやすい解説、家づくりを検討中の視聴者さんに向けた家作りの勉強会の配信されました。

 沢山のちょうど良い塩梅の建材をハッキリとお伝えしているので、この人は誰?と思われた方も多いはずです。

プロジェクトを運営している瀬山氏の基本的な経歴

 ビーイナフ株式会社代表取締役の瀬山彰氏は、「グッシン」の家づくり知識メディアの運営やYoutubeでもおなじみの「家づくり せやま大学」の動画配信等の運営をおこなっております。

 2019年にはラジオのFM大阪で家づくりに関する出演もされていましたので、関西でラジオを聞かれている方であれば知っている方も多いのではないのでしょうか。

その他にYKK APのセミナー講師や近畿大学の特別講師なども携わっています。

瀬山氏が所持している主な資格
  • 教員免許
  • 宅地建物取引士
  • 2級FP技能士

 皆さんの中には、瀬山氏の事を住宅のプロなんだと思い込まれている方もいらっしゃいますが、実際は建築業界ではあったほうが良いとされる建築士の免許を所持しておらず、大工の実務経験もありません

 建築現場での実績はないけれど、頭が良く口の上手な営業マンなのです。

 元々は大手のコンサル会社で住宅部門を担当し、その後は住宅会社で営業職を経験されただけの方なので、住宅アドバイザーとして色々な提案はできるけど、それ以外は相手(工務店)任せなのが現状です。

瀬山氏が住宅会社を退職して起業するキッカケ

 瀬山氏がせやま印プロジェクトを始める前まで経歴は、2013年~2019年までイシン住宅研究所に入社され、イシンホーム直営の大阪支店に在籍していました。経歴の詳細については、以下のサイトでまとめています。

 過去の経歴をみると、このまま継続してイシンホームの支店長や住宅アドバイザーとしてご活躍できたはずです。当サイトの見解から、以下の2点に不満があったように推測します。

  • イシンホームの営業スタイルに不満があった
  • イシンホームと提携している業者の施工レベルが低すぎて耐えられなかった

ずさんな施工がされた施工事例は当家が参考になります。(アメブロリンク)

 勤務されていたイシンホームでは、自分のやりたいことが実現できないので、良い施工ができる住宅会社を見つけるプロジェクトをスタートされています。

せやま基準とイシンホームの性能比較

 イシン住宅研究所の元社員である瀬山氏が考えた「せやま基準」。イシンホームの設備との違いを見てみましょう。

 でもその前に、ぜひ下の動画をご覧ください。こちらの動画は、イシンホーム公式Youtubeが2017年に公開したイシンホームの標準仕様と大手ハウスメーカーの標準仕様を比較した内容です。

 動画の内容が、せやま基準の根源になっていると言っていい程です。瀬山氏がイシンホームに在職していた時に製作された動画なので、ご本人も一度は視聴されていることでしょう。

 イシンホームの標準仕様が、いかに大手ハウスメーカーよりもフル装備なのかをアピールしていますが、「せやま基準」も、同様にオプション費用が発生しない家づくりを特徴としています。

再生時間:6分23秒

 動画の内容からも、せやま基準のちょうどいい塩梅の仕様は、イシンホームの標準仕様を参考にされていることが分かります。(最初に登場する床下に設置された換気システムはマーベックスの澄家です)

 せやま基準は瀬山氏が一から考案されたものではなく、イシンホームの基本仕様に瀬山氏が希望した条件(高気密・高断熱・高耐久)をプラスされたものが基準となっています。

 また2022年度からは、イシンホームの断熱性能がパワーアップしており、せやま基準と大差ありません。

全国の他社ハウスメーカーで検討されている検討者さんが「せやま基準」と比較されていますが、実際にはイシンホームの標準仕様と比較していると言ってもおかしくありません。

せやま基準 VS イシンホーム標準仕様

せやま性能基準とイシンホームの標準仕様、あと当家の仕様を表にまとめました。

スクロールできます
項目(優先度☆2~☆3)せやま性能基準
(省エネ区分 5~8地域)
イシンホームの標準仕様
(5~8地域)
当家の仕様
(三重県)
窓の推奨型番
サッシ
ガラス
中空層
スペーサー
YKKAP APW-330
オール樹脂サッシ
Low-Eペア
アルゴンガス
樹脂スペーサー
YKKAP APW-330
オール樹脂サッシ
Low-Eペア
アルゴンガス
アルミor樹脂スペーサー
YKKAP APW-330
オール樹脂サッシ
Low-Eペア
アルゴンガス
樹脂スペーサー
断熱材の推奨
UA値
屋根裏断熱材の種類
屋根裏天井断熱の厚み
床下の断熱
玄関ドアの断熱

0.6以下
屋根断熱
壁の2倍
基礎断熱
D2・K2

0.6以下
屋根断熱
壁90mm 天井220mm
基礎断熱
D2(YKKAP D30)

0.63
屋根断熱
壁80mm 天井80mm
屋根断熱
D1.5(YKKAP D50)
気密性能 C値0.7以下店舗により未測定有0.69
換気システムの推奨設備
システムの種類
マーベックス 澄家 80%
ダクト排気型第1種換気 or
ダクト排気型第3種換気
マーベックス 澄家 93%マーベックス 澄家 90%
外壁メーカー
外壁材
セルフクリーニング機能
外壁材の保証
シーリング材の保証

窯業系サイディング
セルフクリーニング機能あり
15年保証
15年保証
ニチハ or ケイミュー
窯業系サイディング 18mm
セルフ機能あり
15年保証
15年保証
ニチハ Fuge
窯業系サイディング 16mm
セルフ機能あり
15年保証
15年保証
屋根材
ガルバ屋根の保証
屋根防水シート
ガルバリウム鋼板
15年保証
改質アスファルトルーフィング
ガルバリウム鋼板
15年保証
改質アスファルトルーフィング
ガルバリウム鋼板
15年保証
改質アスファルトルーフィング(KMEW タフガード)
バルコニー防水板金防水ーーー
太陽光発電システムの推奨設備

パネル
パワーコンディショナー
マキシオンパネル+デルタパワコン
高温高湿試験 2000時間以上
ストリング個数=MPPT個数
マキシオンパネル(400W)+デルタパワコンマキシオンパネル(360W)+デルタパワコン
地盤・基礎
地盤保証
基礎種類
基礎高

10年保証
基礎断熱
40cm以上

10年保証
基礎断熱
40cm以上

10年保証
基礎断熱
45cm
シロアリ対策ピレスロイド系の防蟻防湿シートピレスロイド系の防蟻防湿シート(店舗によりシートが異なる)ピレスロイド系の防蟻防湿シート(ターミダンシート)
設計強度
耐震等級
構造の計算方法
壁直下率

耐震等級2
簡易計算
50%以上

耐震等級1
※パネル工法と減震装置を取り入れているため、耐震等級1です


耐震等級2(長期優良住宅)
簡易計算
50%以上
火災対策
水害対策
風災・空き巣対策
(大きな窓)
省令準耐火構造
シーリング処理あり
シャッター or 防火窓
省令準耐火構造
シーリング処理あり
ペアガラス内窓

表をみて分かるとおり「せやま性能基準」は、建材設備だけで見るとほとんどイシンホームと差がありません。

 普通は説明されない細かい部分は仕様が違うかもしれませんが、基本的な建材(性能基準)はイシンホームの標準仕様と同等です。

 これは瀬山氏が建築士免許を所有していないため、家づくりに対する各種計算等を行うことができず、瀬山氏独自の建築仕様を構成する事ができません。それを既に実績のあるイシンホームの構成を取り入れることで、バランスの良い基準を作られています。

 瀬山氏は免許の必要がない素人でも取り入れられる部分(変更しても建築に影響しない箇所)で、自身が希望する仕様に変更しています。

 イシンホームで建てる場合であれば、一番重要な部分はせやま性能基準とほとんど同じなので、素人でも変更できる部分をせやま仕様に変更すれば、簡単にせやま性能基準をクリアすることができます。工務店側からしても、建築に直接影響する部分ではないので、施主から無理難題を押し付けられている捉え方をされることはありません。

 上記の動画等を確認していただければ分かるとおり、イシンホームは大体の設備が標準仕様となっているので、建材設備を変更するにしても小額の追加費用でせやま性能基準&せやま標準仕様に近づけることができます。

イシンホームの標準仕様は、下記の公式サイトをご確認ください。

最新のイシンホーム標準仕様

2024年のイシンホーム設備 4大標準仕様
  • 換気システム ⇒ マーベックス 澄家 熱交換率92%
  • 窓サッシ ⇒ YKKAP APW330 オール樹脂サッシ 樹脂スペーサー仕様
  • 太陽光パネル ⇒ マキシオン 400W 変換効率22.6% or アキシテック 430W 変換効率22.02%
  • 蓄電池 ⇒ テスラ パワーウォール2 13.5kWh or ダイヤゼブラ EIBS7 7.04kWh

※2022年&2023年の新商品住宅には、テスラ製の蓄電池とEV充電設備も、もれなく標準仕様として設置できますが、予算をオーバーする場合は省くことも可能です。

2024年度からは、新たに低コストのアキシテック製太陽光パネルとダイヤゼブラ製の蓄電池を取り扱いします。

 イシンホームでは、家づくりに「省エネ・健康・快適」を重視した結果、2008年10月に世界No.1の建材を結集した「エコ・アイ工法」を開発しています。2009年以降の住宅から、換気システムにマーベックス社の澄家が標準仕様として採用されています。

 オール樹脂サッシは、2014年以降の住宅からガス無しアルミスペーサー仕様が標準仕様として採用され、2019年にはアルゴンガス入り、2021年以降は樹脂スペーサー仕様を標準になりました。

世間ではイシンホームの住宅を、ローコスト(坪単価45万円~60万円)と位置づけられていますが、実際には大手ハウスメーカーや他社のフランチャイズ店よりも建材の性能が高く、コストパフォーマンスに優れています。

 2020年度を基準に坪単価を60万円と考えた場合、2階建て30坪の建物本体を1,800万円で購入できる計算になります。

 瀬山氏がオススメする太陽光発電設備のマキシオン製 太陽光パネルは、2021年まではイシンホーム(SIソーラー)とせやま印工務店でしか取り扱いしておらず、一般のハウスメーカーで導入することは難しい状況でした。SIソーラーはイシンホームの関連会社です。

 しかし2022年5月に、太陽光パネルメーカーのマキシオンが直接販売店の募集を行うことによって、同年5月28日から一般の後付販売している施工会社でもお取り扱いができるようになりました。

 マキシオンの太陽光パネルは製品品質や保証内容が良い分、他社製品と比べて高い価格帯となっています。イシンホームでは、太陽光発電システムの導入で住宅ローンの上限をオーバーしてしまいそうな方を対象に、設備のリース契約に対応しています。

 2024年1月に投稿されたYoutube動画で、瀬山氏が「リースできる太陽光パネルは品質の低いものばかり」とご説明していますが、イシンホームではマキシオンの製品を特別価格でリースできます。

 特別価格でリースできる理由について、以下の記事で解説していますので、ご興味があれば読んでみてください。

イシンホームの断熱&気密性能

 イシンホームでは当家を含め、2021年4月までの住宅はウレタン吹付断熱材の基本仕様が壁・屋根断熱ともに厚さが80mmでしたが、2021年4月に国の省エネ性能の説明義務化により、2021年5月以降の住宅に対して断熱性能が改善されました。

 2021年5月以降の住宅から、屋根断熱に200mmの断熱材が使用され、2022年5月以降の住宅には更に断熱材の厚さが壁90mm、屋根200~220mmまで向上し断熱性能がグレードアップしています。

イシンホームが発行している冊子の1ページ 2022年度版

イシンホームが発行している冊子を観てみたい方は、公式サイトから資料請求してみてくださいね。

気密・断熱にこだわりのあるイシンホームフランチャイズ工務店

 イシンホームは正式な気密性能を表記していないので、不安な項目のひとつでもあります。イシンホームが2021年に発行された冊子の1冊にはC値=0.5にできると記載されていますが、全てのフランチャイズ工務店への普及はまだまだです。

 しかしフランチャイズ工務店の中には、既に施主目線に寄り添うように気密断熱にこだわっている工務店もあります。(私が建てた工務店ではこだわりがないようで、契約後に気密性能の相談と気密測定のお願いをした経緯もあって中途半端な気密性能(1回目 C値=0.69 2回目 C値=1.0)の住宅になってしまいました)

 イシンホームでせやま印工務店と同等の条件で建築を希望される場合、気密測定を標準で実施している店舗を選ぶ必要があります。(オプションで対応している店舗でも良いですが当家のように高気密の期待ができません)

イシンホーム徳島北店(徳島県)

 こちらの店舗では、パッシブハウスを得意とした住宅づくりを展開されています。パッシブハウス×イシンホームなので、イシンホームの資材を使いながら気密・断熱性能の高いHEAT20 G2/G3グレードの住宅を建てる事ができます。2018年頃の住宅からはC値を全棟で実施されているようで、C値=0.1~0.3くらいの住宅が多いです。

※ギャラリー内の住宅画像をクリックすると、住宅の断熱性能と気密測定結果を確認できます。

イシンホーム 吉岡店 (群馬県)

 こちらの店舗は、施主さんの強いこだわりで高断熱気密性能「HEAT20 G3」を目指した住宅になります。窓は全てトリプルガラスです。イシンホームの設備を使いながら、断熱性能Ua値0.23、気密性能C値0.2を達成されています。

 またこちらのお宅は、当ブログの太陽光発電設備(マキシオン製の太陽光パネル+テスラ製の蓄電池)と同等容量のものが設置されており、2022年6月の買電が1kWと電気の自給自足も達成されております。

イシンホーム福島南店(福島県)

 こちらの店舗では、性能基準にこだわっており気密測定は全棟で実施されています。気密性能はC値0.2~0.5を目指しており、とても丁寧な施工がされていることが分かります。

 自社の標準の装備仕様の中身が素晴らしく、通常のイシンホームではオプションとなっている設備や床下暖房の設備(冷暖エアコン付)まで標準でついてきます。

 また会社のホームページには、建物本体価格がハッキリと掲載されており、この店舗では全てコミコミ2階建ての場合は坪単価65万円(税別)で建築することができます。検討者にとっては安心できますし、30坪を1,950万円で建てられるなら、せやま印より安くてお得ではないでしょうか。

住宅4ランク比較表では、せやま性能基準の比較表ととてもよく似ています。実際にPDFを開いてみると、標準設備のほとんどがせやま基準の推奨設備と同じです。(同等の資材ではなくて全く同じ型の資材)

この店舗が建築した住宅の気密測定結果はFacebookで公開されていますので、興味があれば一度ご確認ください。

※イシンホームの標準設備は、引渡し後にすぐ入居していただけるよう、他社ではオプションになっている設備(食器棚&全室照明器具&カーテン等)も全て含まれています

 気密にこだわっている工務店はまだまだ少ないのが現状なので、検討中のFC工務店で気密性能を求める場合は必ず請負契約前に気密施工していただけるか確認するようにしてください。また気密測定は必ずお願いしましょう。○○相当ではダメです。

これができれば、せやま基準と断熱性能が同等の家が建てられます。

イシンホーム鈴鹿店(三重県)

 当家は鈴鹿店で建築しており、オプションで気密測定を実施しています。鈴鹿店は、自社の施工技術をウリにした住宅会社ではありませんが、それでも気密測定C値=0.69を保証していただけました。

2023年4月から、当家を建築していただいたイシンホーム鈴鹿店では、オプションでC値=0.7以下保証の気密測定を実施してもらえるようになりました。
当ブログからの紹介特典で、建築中に行う1回目の気密測定費用が無料になります。

 イシンホーム鈴鹿店では、三重県鈴鹿市をはじめ、津市、四日市市、桑名市、菰野町の地域で建築が可能です。この地域でイシンホームを検討されていましたら、鈴鹿店で当ブログの事をお伝えいただければ、特典を適用させていただきます。

2社のメリットとデメリット

 建物の基本性能は大体同じであることが分かりました。せやま印認定工務店と、イシンホームで建てるメリット&デメリットを見てみましょう。

せやま印工務店で建てるメリット

メリット

・瀬山氏が厳しく審査した工務店で建てられる(工務店の外観が古いだけでも落とされます)
・せやまどり(せやま式間取り)の一覧を無料で閲覧できる
・せやま式 屋根裏エアコンの設置
・保障された提案力と施工&断熱性能&気密性能

・紹介された工務店でしか建てられない
・紹介できる工務店が少ない
・工務店を紹介され現地で打ち合わせを行うまで、標準仕様の建材設備が分からない
・紹介された工務店の情報を漏らしてはいけない
・打ち合わせ時には毎回しっかりアンケートを書く必要がある
・地域によって建築価格の幅が大きい
・建築中に工務店とのトラブルが発生した時は全て施主の責任

イシンホームで建てるメリット

メリット

・せやま基準の推奨設備で建てられる
・地域のFC工務店を自分で選ぶことができる
・商品のラインラップが豊富
・床下暖房の導入できる
・大容量の太陽光発電設備できる
・大容量の低価格蓄電池を設置できる
・太陽光と蓄電池を特別価格でリース契約できる
・イシンホームの施主向けイベント(上棟式・引渡し式など)に参加できる

・フランチャイズ工務店によって施工力がバラバラなので、施工技術に保証ができない
・標準装備が多い中、不要な設備をオススメしてくる場合がある
・太陽光・蓄電池設備を住宅ローンに組み込めない場合、リースで提案される

せやま印とイシンホームの建物価格

 2社の建物価格を比較してみましょう。せやま印工務店の価格は、2023年の価格で調べてみました。イシンホームは最新の価格が分からないので予想価格と、2020年に契約した当家の金額をお伝えします。

※家を建てるには、建物価格の他に付帯工事費用や申請費用が掛かります

せやま印工務店の価格

 せやま印工務店の建物価格は、2階建て30坪の場合で2,180万円と公表されています。また平屋の場合は、坪単価が+9万アップします。また建物価格の中には、付帯工事費用も含まれています。

各種建材や資材の値上がりのため、2023年4月11日より基準価格の値上げが実施されました。

 しかし勘違いされる方が多くて、実際の建物価格は2180万円+エリア調整費と寒冷地調整費が別途必要です。

 エリア調整費は、地域の人件費に比例されていて、寒冷地エリアは断熱性能を上げるために別途費用が掛かります。

エリア調整費(税無)対象エリア
+0円青森、岩手、秋田、山形、福島、鳥取、島根、徳島、香川、愛媛、高知、佐賀、熊本、大分、長崎、宮崎、鹿児島、沖縄
+50万円北海道、宮城、茨城、栃木、群馬、新潟、富山、石川、福井、山梨、長野、岐阜、滋賀、奈良、和歌山、岡山、山口、福岡
+100万円埼玉、千葉、静岡、愛知、三重、京都、大阪、兵庫、広島
+120万円23区以外の東京都、神奈川(横浜、川崎以外)
+150万円東京都23区、神奈川(横浜、川崎)
エリア調整費用
寒冷地調整費(税無)対象エリア
+0円関東から九州までの省エネ区分5~8地域
+50万円東北、北信越(長野、新潟など)の区分3~4地域
+100万円北海道・青森などの区分1~2地域
寒冷地調整費用

<2階建て>
30坪の基本価格:2,180万円(税抜)+エリア調整費+寒冷地仕様調整費

北海道の場合ですと、基本2,180万 +エリア調整50万+寒冷地100万で合計2,330万円(税抜)掛かります。
坪単価:77.6万円(税抜)/85.4万円(税込)

東京都の場合ですと、基本2,180万 +エリア調整150万 で合計2,330万円(税抜)掛かります。
坪単価:77.6万円(税抜)/85.4万円(税込)

三重県の場合ですと、基本2,180万 +エリア調整100万 で合計2,280万円(税抜)掛かります。
坪単価:76万円(税抜)/83.6万円(税込)

2階建ての価格は、外観がシンプルな総2階の場合です。1階完結型の二階建て住宅の場合は、平屋建てに近い価格設定の傾向がありますので注意が必要です。

<平屋建て>
30坪の基本価格:2,450万円(税抜)+エリア調整費+寒冷地仕様調整費

北海道の場合ですと、基本2,450万 +エリア調整50万+寒冷地100万で合計2,600万円(税抜)掛かります。
坪単価:95.3万円(税抜)/95.3万円(税込)

東京都の場合ですと、基本2,450万 +エリア調整150万 で合計2,600万円(税抜)掛かります。
坪単価:86.6万円(税抜)/95.3万円(税込)

三重県の場合ですと、基本2,450万 +エリア調整100万 で合計2,550万円(税抜)掛かります。
坪単価:85万円(税抜)/93.5万円(税込)

価格参考元:せやま印 工務店 紹介申込ページ

 せやま基準では、建物の構造素材(柱)や耐震設備等の事については説明されていません。それは瀬山氏が建築の経験とそれを有する資格を所持していないため専門的なことを説明できないのです。説明できるのは建材のところだけです。

 水廻り設備については、大中小あるうちの小~中あたりが標準であると思います。それは建物は資産にならないと発言しているので、断熱気密以外の部分は安価なトクラス製の建材が採用されていることが多いようです。

青だんごむし

価格だけでみると大手ハウスメーカーと同じ価格帯になりますが、建物性能で比較すると大きく差があります。

30坪の2階建てを建てるにしても「ちょうどいい塩梅の家」は、20代30代の低所得さんには厳しいのかもしれません。

ここで勘違いしてほしくないこと

 ちょうどいい塩梅の家と聞いたら、性能がまぁまぁ良くて安価な家を思い浮かぶ方もいらっしゃるかもしれませんが、せやま印工務店で建てる家は大手ハウスメーカー並みの価格帯です。

せやま基準のちょうどいい塩梅の家 = ローコスト住宅 ではない

イシンホームの価格

当家が2020年に契約したときの価格

2020年の価格
私がイシンホーム鈴鹿店で契約した時は、27.93坪の平屋で基本仕様でOP無し建物価格が1,900万円(税抜)でした。
標準仕様の坪単価:67.8万円(税抜)/74.8万円(税込)

 実際には上記の標準仕様で建築したわけではないので、詳しくは下のリンクでまとめています。水廻り製品の標準仕様をアップグレードしておりますので、ご興味があればご参考ください。

2023年にイシンホームで契約した方の価格

 2023年の春にイシンホームで契約された方の価格です。2023年10月に建築総費用が公開されました。

37坪の総2階建て住宅で、基本仕様でOP無し建物価格が2,050万円(税抜)です。
標準仕様の坪単価:55.4万円(税抜)/60.9万円(税込)

 ご契約された店舗では、建材価格の高騰により、高くなった建物本体価格を安く見せる為に、本来は標準仕様である建物の柱や一部の仕様をグレードダウンして見積もりをされています。

 しかし、お施主様は本来は標準仕様の柱などをオプションとして採用しています。

 こちらの建物価格やオプション費用、太陽発電設備等の費用も詳しく記載された記事ですが、残念ながら1ヶ月で削除されてしまいました。

 でも最新の建築記録を、以下サイトからご確認していただけるので、これからイシンホームで検討されている方には色々と参考にできます。

2024年の価格予想

2024年の予想価格
2022年4月から発売された商品プランを含め、2022年度から住宅性能(設備性能)をワンランク上げて販売しています。ウッドショックによる価格の高騰や為替の影響もあって、当ブログでお伝えする予想坪単価はこのようになります。
2階建ての坪単価:60万~75万
平屋建ての坪単価:70万~80万

※太陽光関連設備は含まず
※太陽光関連設備をリース契約した場合も同単価を予想

新商品X-ZEGAの太陽光+蓄電池+EV充電設備の全てを含んだ平屋の坪単価:80万~90万
(マキシオン製太陽光14kW 300万、テスラ製蓄電池13.5kW 200万、EV設備 20万 予想)

 2019年までのイシンホームはローコスト住宅として君臨していましたが、最近のイシンホームは断熱性能の向上やコロナウイルス対策、自給自足プランの商品が登場していることにより結構コストが上がってきています。

 このためイシンホームでは、2022年からローコスト住宅を建てる事は難しくなりました。というより、イシンホームはもうローコストの住宅メーカーではありません。

 また公式サイトや他の比較サイトで、平均価格45~60万円と掲載されていますが、これを鵜呑みにしてはいけません。

「せやま印工務店」が普及しないのは地域の所得が低いから

 せやま印工務店プロジェクトは、2021年3月からスタートして3年が経過しました。2023年に入ってからの開拓率は8%と下がってきており、当初はスムーズ展開と思っていたプロジェクトに暗雲がみえはじめています。

 プロジェクトが開始してから、これまでの全国制覇率をYoutube動画を参考に調べてみました。

スクロールできます
エリア更新日
(動画投稿日)
新たな対応地域全店舗数制覇率
2021年08月28日埼玉県、山梨県、静岡県、愛知県、
京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、
兵庫県、岡山県、福岡県、熊本県
1220%
2021年10月06日東京都、三重県、滋賀県30%
2021年11月20日北海道、茨城県、神奈川県45%
2022年02月02日富山県、石川県、長野県55%
2022年03月05日既存のエリア58%
2022年05月28日山形県、福井県、香川県、兵庫県60%
2022年06月29日既存のエリア64%
2022年09月21日三重県65%
2023年02月04日新潟県69%
2023年05月17日兵庫県、福岡県、熊本県4070%
2023年12月13日高知県、長崎県、宮崎県4773%
2024年02月03日千葉県、岐阜県、熊本県、鹿児島県5174%

 2023年5月に投稿された動画でも、「九州地方からの応募工務店がほとんどない」と宣伝されていましたが、2024年2月になってようやく、九州地方に認定工務店が増えました。しかし依然全国展開100%の普及が難しい状況です。

 動画内では審査を甘くすれば、多くの認定工務店を増やすことができると発言していますが、実際には他の理由があるものと当サイトでは推測しています。

 2023年5月にせやま印工務店が更新されてから、半年後の12月中旬にようやく新規地域で3店舗が認定されていますが、どの地域も会社員の所得が低い地域なので今後、本当に契約につなげられるか不安要素はあります。

せやま印が普及していない地域の所得は全国平均以下

 せやま印工務店は日本全国に74%まで範囲を広げていますが、まだ26%の地域で普及していません。

正規のマップは公式サイトからご確認してください。

 瀬山氏は、「せやま印の審査を厳しくしているのですぐにはせやま印工務店は増えない」とおっしゃっていますが、実際には大阪基準で財務調査を行っているために、地方の所得の低い建築会社が落選するものと予想されます。

 令和4年の賃金構造基本統計を参考に、都道府県別で会社員の平均年収を調べたところ、全国平均は496万円でした。せやま基準の大元である大阪府で3位(524万円)です。

 マップの真っ白な地域の年収をみると分かりますが、全国平均よりも世帯収入が低くなっています。地場工務店はこれを理解しており、せやま印での価格帯では集客が難しく家が売れないと、判断されている可能性があります。

 せやま印工務店の無い白い地域を確認してみると、沖縄地方の沖縄県47位(375万円)、東北地方の青森県46位(380万円)、九州地方の宮崎県45位(383万円)、東北の岩手県44位(391万円)、東北の秋田県42位(395万円)、九州の鹿児島県41位(397万円)、中国の鳥取県40位(403万円)、中国の島根県39位(410万円)、四国の高知県38位(414万円)、北海道37位(414万円)、福島県36位(416万円)、長崎県35位(417万円)などとなっており、せやま基準の30坪2,170万円は、大阪の方にとっては普通にお支払いできる価格であっても、世帯年収の低い地域では手が出しにくい価格と言えます。

※2023年11月以降にせやま印工務店に登録された地域については打ち消し線で記載

青だんごむし

平均年収のワースト1位から12位までの地域で見比べた時に、7つの地域で「せやま印工務店」がありません。

 2024年3月下旬に投稿されたYoutube動画でも、北海道、東北地方、東京都、神奈川県、中国地方、四国地方、大分県、佐賀県、沖縄県にはまだまだ工務店が少ない(無い)と発言されているので、全国に認定工務店の開拓が難しくなっているようです。

 せやま印工務店が価格公表されているエリア調整費は、工務店側の人件費に関係しているため、収入の低い地域ではエリア調整費が+0円になっています。

唯一現在せやま印工務店のある地域で、
エリア調整0円で建てられる地域は山形県、高知県、長崎県、宮崎県、鹿児島県の5地域です。

 2023年2月に投稿されたYoutube動画では、クルー登録の少ないエリアを公開されていました。対象地域の平均年収と順位は以下の通りです。

クルーの少ないエリア

新潟県 西部(上越):427万円(31位)

岡山県 北部:454万円(21位)

和歌山県 南部:458万円(18位)

山形県 南東部:391万円(43位)

三重県:480万円(11位)

※厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」を参考

 2023年12月以降は、これまで登録のなかった所得の多くない地域でせやま印工務店が誕生しましたが、勢いがあるのは最初だけで、落ち着いた頃にはいずれクルーの少ないエリアになるのではないかと懸念があります。

せやま印が普及している地域の所得は全国平均以上

 一方でせやま印工務店に認定されている地域では、会社員の全国平均年収(496万円)が平均と同等かそれより高いことが特徴となっています。

 令和4年の賃金構造基本統計情報を参考にすると、年収上位1位から18位の全ての地域にせやま印工務店があります。東京都1位(598万円)、神奈川県2位(539万円)、大阪府3位(524万円)、愛知県4位(519万円)、兵庫県5位(501万円)、滋賀県6位(495万円)、茨城県7位(489万円)、千葉県8位(485万円)、奈良県9位(483万円)、広島県10位(481万円)、三重県11位(480万円)、埼玉県12位(479万円)、京都府13位(479万円)、静岡県14位(477万円)、栃木県15位(474万円)などとなっています。

 北海道地域に限っては、大都市圏の札幌は年収が高いのでせやま印工務店がありますが、100キロ以上離れた大地が広がるエリアの稚内や釧路等では、札幌よりも大きく年収が低いものと推測できるため、公表されている図面ではせやま印工務店が掲載されていません。

 ただ北海道は断熱性能の問題もあり、日本海側の氷点下20度を下回るような地域では、そもそもせやま基準の性能(地域調整費用含めても)では劣ってしまっていて通用しない可能性があります。(断熱基準が大阪なので)

ちなみに、イシンホームでも北海道と青森県はフランチャイズ工務店がありません。

せやま印は「関西ではちょうどいい塩梅の価格帯」でも、北海道や東北地方にお住まいの方々には高い価格帯です

地域の工務店がせやま印に登録するメリットが薄い

 工務店側目線でみると、せやま印工務店に登録できたのは良いけど、世間では工務店名が非公表なので名前が売れないという意味ではメリットがありません。
 認定工務店であることを世間に公表した上で、検討者さんが訪問された時に「せやま印にクルー登録してご紹介されてからご来店お願いします」という仕組みにすれば、工務店側からしてもメリットはあります。
 それ以前に、瀬山氏が本当に日本全国に良い工務店を広げたいのなら、わざわざ工務店名を非公開にする必要はないはずです。
 特にせやま印工務店が普及していない田舎地域の、東北や四国、九州の南側地域では、工務店同士のライバルが少ない事もあり、建築会社の名前を非公開にすると、地域コミュニケーションをとることができなくなってしまいます
 建築会社としては、それこそが一番の障害であり、登録を避ける方向なのかもしれません。古くからの地場工務店ならあとからのトラブル発生を嫌う傾向があります。
 なお申請される工務店の半数は、経営状況が不安定であることを理由に審査で落とされます。こうなると、いくら建築の施工技術が高く、担当する営業マンの知識が豊富であっても、会社の経営基盤が軟弱であれば稼ぐことのできない工務店としてレッテルが貼られてしまい「せやま印工務店」にはなれません。

最後に・・・

 瀬山氏の職歴が、フル装備の標準仕様をウリにしているイシンホームなので、「せやま基準」のちょうどいい塩梅の仕様がイシンホームと類似していていて当然なのです。

 瀬山氏としては、イシンホームと同等の建材で、施工技術の良い住宅会社を発掘することが、せやま印工務店プロジェクトの理想と推測できます。

 イシンホームは「住宅維新」を掲げているので、他社よりもコスパの良い建材を使用して家づくりをおこなっています。その瀬山氏もイシンホームの出身者として、Youtubeを活用した住宅業界の闇についてお伝えしたり、前代未聞の事に挑戦されています。まさに住宅業界の維新改革を訴えかけています。

当サイトも、この記事を通して瀬山氏の維新改革に応援できればと思っております。

 これらの事から、今後せやま印工務店で家を建てたいけど、まだ対象地域に無い場合はイシンホームをオススメしたいです。ただ実績ある工務店は自分で選ぶ必要があるけど、せやま性能基準の設備は全て標準です。

 イシンホームフランチャイズ工務店でお願いする事に不安があっても、事前に検討者がせやま大学や他の建築Youtuberさんから家づくりのお勉強をしていれば、施工ミスを最小限に防ぐことができます。

 せやま印のオリジナル商品「せやまどり」は、イシンホームの間取りの参考に作成されている可能性が高いです。

 なぜなら建物の間取りを作るソフトウェア(デザイン)が、イシンホームで提案されるデザインと同じなので、雰囲気は似ています。ご興味のある方は、一度確認されてお勉強してみてはいかがでしょうか。

 良い土地が見つかった時も、販売中の土地は検討者を待ってはくれません。良い土地を購入できるなら、このチャンスを逃さないようにしましょう。

イシン住宅研究所は基本的に「設備&間取りのご提案」を提供するだけなので、結局は建築計画を行う工務店の施工力とやる気次第になります。

それで良い家が建てられるかどうかが決まります。イシンホームで検討する際は自分自身でフランチャイズ工務店をしっかり見極めましょう。

今回の瀬山氏の経歴をみて、初めてイシンホームというハウスメーカーを知った方も多いのではないでしょうか

イシンホームの事をもっと理解できる他サイト

 こちらのサイトをみれば、公式サイトよりも詳しくイシンホームの各種商品紹介から、このハウスメーカーの強み弱みまで、しっかりとお勉強することができます。

青だんごむし

せやま印工務店で建てたいけど対象地域に入っていないあなた!
せやま大学でお勉強しながら、イシンホームも視野にいれてみても良いのではないでしょうか。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • グッシンせやまのサイトで勉強しながら、イシンホーム で2021年に家を建てたものです。当時は、せやまさんの基準と違うところがないかと随時工務店さんにかなり細かい所までの仕様の確認と断熱に関わる仕様中心に修正をお願いしながら、家づくりを進めていました。工務店さんにはご迷惑をおかけしたと思いますが、建てたい家、後悔の少ない家は建てれたような気がしています。今のイシンホーム さんの仕様だと断熱もほぼ変えなくていいので(気密測定依頼ぐらいは必要?)青だんごむしさんの言われる通り、イシンホーム でせやま基準の家建てれそうですね。

    • こんにちは、コメントをありがとうございます。
      イシンホームを選択された時は、あまりにもせやま基準の建材と同じことに驚かれたのではないでしょうか。
      jukeさんの場合は、きちんと仕様や施工の確認を自身で行っており工務店さんとの連携にも取り込まれていたということでせやま基準を超えた住宅になられていると思います。

      私の場合は、家を契約したあとに本格的に家づくりの勉強を行っているため、家の断熱性能は正直劣っています。だからこそ屋根全面に太陽光パネルを設置することで断熱性能を向上させようと考えた経緯があります。
      2021年以降のイシンホーム住宅は、屋根の断熱性能が壁の2倍以上になっていますので、jukeさんのおっしゃる通りで気密測定をしっかり行うことができればまともな住宅が完成できると確信しています。今後、気密測定を実施しているイシンFC店舗を皆さんにお伝えできるように記事を予定しています。

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