こんにちは、青だんごむしです。
家の太陽光発電システムが実用的なものなのか確認する方法を教えます
これから太陽光発電システムが設置された建売住宅や、中古物件を購入しようと考えている方に、住宅の屋根に設置されている太陽光発電システムが本当に実用的なのか、簡単に見分ける方法をお伝えします。
住宅を購入時に、あらかじめ太陽光発電するためのパネルが屋根に設置されていると、初期費用が掛からずに電気の節電ができると喜んでしまうかもしれませんが、実際には太陽光システムのメーカーやパネルの品質によって、長期間の使用ができるものと、短期間で取り外しが必要になってしまうものがあります。
皆さんには、入居後に失敗してほしくないので是非参考にしてください。
- 住宅に設置された太陽光発電システムのメーカー
- 住宅に設置された太陽光パネルの設置容量の調べ方
- 長期間使用するために必要な太陽光パネルの設置容量
太陽光発電システムのメーカー
日本で太陽光発電システムが普及しはじめた時期は、東日本大震災が発生した2011年からです。それ以前からも太陽光発電システムを取り入れた住宅はありますが、太陽光パネルの性能が低くて長期間の運用には向いていないのが現状です。
2011年から2020年頃に建てられた住宅であれば、大体は国内メーカーの太陽光発電システムが設置されています。特に大手ハウスメーカーの住宅に関しては、「国内メーカー=安心」が根付いているため、国内製品の採用が多いです。
なお2020年以降からは、太陽光パネル市場で中国メーカーの高性能で安価なパネルが販売されるようになったため、2019年以降に建てられた新しい住宅には、中国メーカーの太陽光パネルが設置されるケースが増えています。
安心安全のイメージがある国内メーカーですが、メーカーによって製品の保証内容に差がありますので、まずは太陽光パネルのメーカーを確認しましょう。
メーカーの確認はパネルを設置した右下か左下部分を見よう
太陽光パネルの国内メーカーは、大きく分けて8社あります。
- シャープ
- パナソニック
- 三菱
- 東芝
- 京セラ
- 長州産業
- エクソル
- ソーラーフロンティア
国内メーカーの太陽光パネルを設置されている場合、メーカー名の表記場所は、屋根にパネルを設置した左下か右下あたりに記載されています。一方でメーカー名が表記されていないものは、安価な外国メーカーのパネルです。
各種メーカーの詳しい説明は、外部サイトをご確認ください。
メーカーによって長期の発電性能と保証期間が違う
太陽光発電システムメーカーには製品保証と出力保証の2つがあります。製品保証は、機器本体に不具合が発生した時の保証で、出力保証は年間で一定の発電量を保証するものです。
出力保証は、メーカーによりかなりの差があります。なるべく良いメーカーを選ぶことで、長期間の発電(電気の節電)を保証してくれます。
国内メーカーの製品保証は、良い製品のもので25年、良くない製品で10年です。総合的に保証の長い順に並べると、東芝製が長期間使用でき、ソーラーフロンティア製が長期間の使用が難しいということになります。
太陽光メーカー | 製品保証 | 出力保証 | 1年毎の発電劣化率 |
---|---|---|---|
東芝 | 25年 | 25年 | 0.25(25年後は92%) |
パナソニック | 25年 | 25年 | 0.5(25年後は92%) |
三菱 | 25年 | 25年 | 1.0(25年後は75%) |
シャープ | 20年 | 20年 | 1.0(25年後は75%) |
長州産業 | 15年 | 25年 | 1.0(25年後は75%) |
エクソル | 10年 | 25年 | 1.0(25年後は75%) |
京セラ | 10年 | 20年 | 0.9(25年後は77%) |
ソーラーフロンティア | 10年 | 20年 | 1.0(25年後は75%) |
メーカー保証と出力保証の長い製品ほど、製品の設置費用も掛かっていますので、良い太陽光パネルを設置していたら将来的にも安心できます。
高性能なパネル:東芝、パナソニック、三菱の太陽光発電システム
低性能なパネル:エクソル、京セラ、ソーラーフロンティア
太陽光パネルの設置容量の調べ方
太陽光パネル1枚の発電容量は、太陽光パネルの発売時期によって異なり、年数が新しいほど発電容量が大きくなる傾向にあります。
発売年度 | 太陽光パネル1枚あたりの発電容量 |
---|---|
2022年~ | 245W~255W |
2020年~ | 250W |
2018年~ | 240W |
2016年~ | 230W |
2014年 | 220W |
2012年 | 210W |
2010年~ | 190W~200W |
家が建てられてから、太陽光発電システムを後付された場合は、240W以上のパネルが設置されている可能性が高いです。
1枚あたり250Wと仮定した場合は、20枚以上設置されている住宅が好ましいです。設置容量が3kW程度と少ない場合、長期的にみて発電量が少ないので、日中の電気の節電には期待ができません。
長期間使用可能な設置容量:5kW以上(設置してから25年目は3.75kWの発電が保証)
屋根に設置されたパネルの枚数を確認する方法
屋根に設置されたパネルは、高い位置にありますので、近い距離からだとまず見えません。少し離れたところであれば見えますので、設置枚数を数えましょう。
2020年頃に建てられた一般的な2階建て住宅の場合、大体20枚設置されています。250Wタイプなら5kWの発電容量になります。
パワーコンディショナーの台数でもパネル設置量が分かる
パワーコンディショナーとは、太陽光パネルで発電した電気を建物内で使用できる電気に変換する機器です。
日本の住宅向きに取り扱いしているパワーコンディショナーには、機器によって変換できる最大容量が違います。複数ありますが、主に3種類の変換容量の機器が使われています。
- 4.0kW
- 5.5kW
- 5.9kW
太陽光パネルの設置容量によって、パワーコンディショナーの設置台数が異なります。
パワコン機器の変換容量 | パネル設置容量 |
---|---|
4.0kW | ~4kW |
5.5kW | 4.5kW~7kW |
5.9kW | 5.5kW~8kW |
一般的な2階建て住宅の場合、この3つの機器のどれかが外壁に1台設置されていますが、電気の売電に力を入れている住宅や、電気の自給自足に力を入れている住宅の場合、10kW以上の太陽光パネルが設置されている事があります。
そんな住宅の場合、パワーコンディショナーが2台以上設置されていますので、パネルを数えなくても大体の容量が分かります。もし22kWの大容量パネルが設置されているとしたら、4台の機器が設置されていると思って間違いありません。
まとめ
長期間発電し、安心できる太陽光発電システムを調べる時の見分け方は、次のとおりです。
保証期間の長さ ⇒ 東芝、パナソニック、三菱
(保証が長いほど安心で設置費用も掛かっている)
長期間使用できるパネル設置容量:5kW以上(20枚以上)
(長期間の電気節減を行うために必要な最低容量)
最後まで観てくれてありがとう!
太陽光発電の記録を専門としたサイト記事なので、参考にしてね~
当サイトでは、太陽光発電の実データを使用した色々な情報配信を行っています。ご興味があれば、以下の記事もご覧ください。
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