外観から分かる性能の良い中古住宅の見分け方

 2021年以降、ウッドショックや建材価格高騰により新築住宅の価格が上昇することで、新築を諦める方が増えてきました。そんな中、中古住宅をお探しされる方の多くは、建物の断熱性能を求める事が多くなる傾向にあります。f

 建築されてから10年以内の中古住宅は、光熱費を抑えられるだけの断熱性能を備えられた住宅があります。

 この記事では、中古物件を検討中の方に、外から観て分かる中古一戸建て物件の性能の高い住宅について見分ける方法をお伝えします。この方法でご確認いただければ、中古住宅であっても「夏暑くて冬寒い家」の住宅を回避することができます。

ただし、住宅に欠陥がないことが大前提です。

  • リフォームしたばかりの綺麗な外観(外壁)だけで決めていませんか?
  • リフォームで綺麗になった居室内と間取りだけを見て決めていませんか?

見た目が綺麗になっても、基本的な部分が低レベルなら快適な暮らしはできません!

住宅建材と設備をしっかり確認してから、建物の外観デザインと内覧(間取り)を確認するようにしましょう。

青だんごむし

主に3つの場所を観れば判断できるので、ご参考にしてください

目次

快適な住宅を見分ける3つの場所

 断熱性能といえば、壁や天井に敷き詰められた断熱材を思い浮かぶ方も多いのですが、実は床下、窓、換気システムの性能によって大きく変わってきます。外からこの3箇所をみるだけでも、その住宅の断熱性能を把握することはできます。

建物の基礎に通気口はありますか?

 まずは、基礎に通気口があるかどうかご確認ください。有無によって、いつ頃に建てられた住宅なのか分かります。2023年現在でも、一部の住宅会社では基礎通気口を採用している場合があるので、気をつけましょう。

通気口なし:約20年以内に建てられた住宅(基礎断熱)
通気口あり:約20年以上前に建てられた住宅(床断熱)

窓サッシの繋ぎ目はどうなっていますか?

 次に窓の角を見てつなぎ目を確認してください。繋ぎ目を確認することで、室内側のサッシや窓ガラス部分が結露しやすい窓か分かります。樹脂サッシのほうが結露しにくく、サッシの放射熱を抑え室内の温度を安定にしてくれます。

角の繋ぎ目が斜め:樹脂サッシ(結露しにくい)
角の繋ぎ目が垂直:アルミ樹脂複合サッシ or アルミサッシ(結露する)

外壁に換気フィルターがたくさんついていますか?

 最後に建物の外壁を確認してください。外壁の出っ張り数を確認することで、住宅に換気システムがついてるかどうか分かります。第一種換気システムが設置されていれば、窓を開けなくても24時間外部の熱と室内の熱を交換して新しい快適な空気を入れ替えてくれます。

出っ張りが少ない:第一種換気システム(コスト掛かっている)
出っ張りが多い:第三種換気(コストが安い)

太陽光発電システムはついていますか?

10年前くらいに建てられた住宅の中には、太陽光発電システムが屋根に設置されているものがあります。当初は10年契約の売電と電気の節減目的で設置されていますが、今から中古物件を購入する時は電気の節減がメインになります。

太陽光メーカーと太陽光パネルの品質次第で、入居してからも長期間使用することができるかどうかの、状況が変わってきます。

入居して時間の経たないうちから、太陽光発電ができなくなってしまった場合は、取り外しが必要になってきます。取り外しにも数十万の費用が発生します。

このような事態にならないよう、事前に太陽光発電システムの中身について見極めましょう。

推奨する太陽光パネルメーカー:パナソニック(発電量と寿命が長い)
推奨するパネル容量:5kW以上(屋根イッパイに設置することで屋根断熱に期待できる)

まとめ

 この3箇所を見れば、内覧しなくても大体の新築・中古住宅の性能が外部から分かります。中古住宅を検討中の方は、まずは屋外からターゲットの住宅性能を確認して、それから居室部分(間取り等)を検討されるほうがベストです。ただし必ずしもその通りになるとは限らないので、参考程度に比較してみてください。

この3つ+αが全て該当していれば、少しでも性能の高い住宅です

1.基礎の吸気口がない
(20年以内に建てられた住宅)
2.窓サッシの繋ぎ目が斜め
(窓が結露しにくく断熱性能も高い)
3.外壁に換気フィルターがたくさんついていない
(窓を開けなくても室内温度を保ちながら換気してくれる)

更に太陽光発電システムの設置状態が良ければ、長期間の節電に期待できます

青だんごむし

この条件が揃っていれば、新築の建売住宅よりも快適に過ごせる可能性が大きいので是非探してみてね!

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