せやま印工務店が流行らない理由を解説

青だんごむし

こんにちは、青だんごむしです。

 アメーバブログで投稿していました、人気記事の「せやま印工務店が失速する理由」シリーズをまとめました。過去の記事も残していますので、興味ある方は是非ご確認ください。Part.1Part.2(アメブロ記事)

 せやま印工務店プロジェクトはスタートしてから3年が経過しておりますが、中々流行らないのが現状です。せっかく判断しやすい良い基準をご提供されているのに、どうして全国に広まらないのか理由を模索しながら皆さんにお伝えします。

これからせやま印工務店で検討中の方々に、参考にしていただけると幸いです。

本記事は、せやま印工務店を否定するものではありません。
流行らない原因をしっかりをご理解していただいた上で、せやま基準やせやま印工務店を検討していただきたいです。その上で最終的に、皆さんの自己責任でご判断をお願いします。

目次

せやま基準とせやま印工務店プロジェクトとは

 まずは、せやま基準とせやま印工務店って何?って思われている方に向けての紹介と、基準を提唱されている瀬山さんの事についてお伝えします。

せやまさんとは何者?

 せやま基準は、元住宅ハウスメーカーでお勤めされていた瀬山彰さんという方が作られたものになります。瀬山さんが住宅会社にお勤めする前は、大手のコンサルティング会社で住宅部門をご担当されていました。

瀬山さんの経歴は以下の記事をご確認ください。

せやま基準

 せやま性能基準は、瀬山さんが住宅を建築する上であったほうが良いとされる建材や仕様を80点くらいの「ちょうど良い塩梅」基準として提唱されています。

 しかし、良い感じに見えるこちらの基準ですが、瀬山さんが過去にお勤めされていた住宅メーカーの標準仕様を一部自分好みに改変した仕様が「せやま基準」になっています。詳しくは以下の記事をご確認ください。

せやま印工務店プロジェクト

 やま基準の87項目を全てクリアしたうえで、2階建て30坪ベースの住宅を2,200万円で建築することができる工務店を全国で発掘するプロジェクトです。

 新規の工務店が「せやま印」に提携するための審査では、社長の考えや工務店の財務状況などを詳しく現地で調査され審査が行われます。

 瀬山さんの求める条件を突破された場合に、せやま印の認定工務店となれます。ただし提携工務店の情報は、常に非公開のルールを設けているため、瀬山さんからの紹介でないと営業ができない仕組みになっています。

 施主側としても、色々と隠されていることで何かトラブルが発生した時に不安な要素があります。

せやま印工務店が流行らない理由は主に7つ

 せやま印工務店が流行らない理由を、youtube動画の中から独自分析して考えてみました。全てが正解とはいいにくいですが、いくつかは影響している可能性もあります。

当サイトが流行らない理由を分析してみたところ、大きく分けて7つのことが挙げられます。

  • せやま印工務店の参画手法を変更
  • せやま印工務店のルール違反と常習化
  • 住宅会社「イシンホーム」の標準仕様と類似
  • せやま性能基準のベース価格が値上がり
  • Youtube動画の内容品質が低下
  • Youtube視聴者さんへコメント対応の仕方
  • X(ツイッター)で過激な投稿

※せやま印工務店の実態を批判や低評価しているわけではありませんので、ご理解とご配慮をお願いいたします。

せやま印工務店登録のための応募方法が変更

 2023年の初めに投稿されたせやま大学の動画(現在は非公開)では、せやま印工務店の紹介制度が変更になりました。

 今まではせやま印工務店に参画したい工務店が、直接せやま印工務店の登録サイトから応募してもらう形をとっていましたが、応募が少なくなってきたために家づくりの検討を行っている検討者が、直接現在打ち合わせしている工務店に、せやま印工務店の応募を呼びかけるという形になりました。

せやま印プロジェクトの審査内容

  • 建築性能
  • 標準仕様
  • 建築金額
  • 営業マン
  • プランナー
  • 社長の考え
  • 財務諸表



 審査内容は大きく分けて7項目ありますが、実際にはたくさん紹介できてお金稼ぎのできる工務店なのかどうかを判断しているように伺えます。せやま印プロジェクトを運営する会社の大きな収入源は紹介料なので、状態の良い工務店でないといけません。

 経営の安定状態で6割が脱落するようなので、経営基盤が悪ければどれだけ良い担当者や施工技術をお持ちであっても落とされます。

 せやま印のクルーからは、好評があって安心できると瀬山さんはおっしゃっていますが、対応する工務店からしたら色々な意味で苦痛ではないでしょうか。

 この紹介制度で一番の弱点は、検討者が応募を促した工務店が応募して脱落した場合の、検討者の心理です。

 工務店がせやま印に応募して、実際にせやま印工務店になるまでの期間が最短で2ヶ月だそうですが、この間に検討中の工務店が脱落した場合、検討者からすれば審査に落ちる工務店=経営状態が良くないと思われてしまう可能性があり、契約を辞退される場合があります。

 どの工務店でも、こういうリスクは考えているはずなので、検討者のご意見をそのまま鵜呑みにして気軽に応募はされるところは少ないのではないでしょうか。

せやま印工務店のルール違反と常習化

 現在のせやま印工務店の認定店舗数はおよそ58店舗ほどありますが、一部の認定工務店に限って常習的にせやまルールを守っていない住宅会社が実在しています。

Youtubeのコメント欄でルール違反を告発するクルー

 過去に東北の工務店をはじめ数社がルール違反を行っていたことで、せやま印工務店から強制排除されていますが、2024年9月にYoutubeで投稿された「せやま印工務店が起こした悪質な事案を紹介」では、コメント欄で”紹介していただいた工務店で複数のルールを守られていない”事を、せやま印工務店のクルーが投稿されて問題視されています。

コメント文を一部引用させていただきますと、

”打ち合わせでせやま標準よりいい設備とか間取りを決めるのは契約前は難しいと言われた

”初回のオンライン打ち合わせで時間になっても現れず、30分過ぎたあと謝るもなく、MTGのリンク送られてきて、会社のシステムの問題で打ち合わせの時間が1時間後になったと一点張りで、まるで自分には何も悪さなしの言い方でした”

”工務店を紹介してもらいましたが最初のリモート面談で 「契約しないと間取りは出せない」と言われてびっくりしました”

ルールが守られていない工務店について、アンケートで送りましたけど本部からも返事ありませんでした。 せやまさんの近くじゃないと行き届かないじゃないですかね”

 このようなコメントが書き込まれることにより、ルールを守らない工務店の実態が浮き彫りになっています。

 またクルーではない他の方が書いたブログ記事では、せやま印工務店のサポート体制に言及されており、工務店側の立場や施主側目線でトラブルが発生した時の問題についてまとめられています。

 納得できる内容ばかりなので、契約後のトラブルに不安をお持ちの方はご確認してみると良いでしょう。

せやま印を紹介する工務店向けページを見て勘違いする工務店

 公式サイトでは、工務店向けにせやま印工務店の申請ページが作られています。その紹介に記載されている、「集客方法や営業でこんな悩みありませんか」という、住宅会社にメリットが複数あるような謳い文句で募集されていますが、これがルールを守らない企業に当てはまるのではないかと思います。

出典:工務店の方へ/せやま印工務店のご案内

 ルールを守らない住宅会社の特徴として、これだけを観て申請している場合があります。優秀な住宅会社ほど、瀬山さんの審査内容を潜り抜けることは容易なので、認定後はせやま印プロジェクトを楽に営業ができる集客ツールの一つとしか認識されていない可能性が高いです。

 こんな住宅会社にあたってしまうと、瀬山さんが想っている”せやまのきもち”や、約束事が伝わることがないのでルール違反は日常茶飯事で、更に住宅会社が表に公表されない仕組みのためやりたい放題になっているものと推測できます。本部も規模が小さいので、そこまで対応がまわりきれていない感じです。

 せやま印工務店プロジェクトでは、工務店の審査が通れば初期費用0円でせやま印工務店になることができますが、せやま印の本部に支払われる報酬は以下のようになっています。

1件あたりの報酬額
  • 顧客の紹介料:数万円
  • 請負契約成功報酬:0円
  • 成約報酬:平均で30~40万円

 営業の広告費用としては安価に設定されていますが、問題の住宅会社からすれば完璧な間取りを設計するためには人件費が発生するため、それを無料で行うことには納得ができていないようにみてとれます。実際には問題になっていない店舗でも、口には出していませんが同じような捕らえ方をされている可能性があります。

せやま基準の仕様がイシンホームと類似

 冒頭でもお伝えしたとおり、せやま基準の仕様が住宅ブランドのイシンホームと類似しているため、せやま基準にオリジナリティがありません。

 住宅ブランドのイシンホームは、岡山県津山市に本社のあるイシン住宅研究所が運営しています。

瀬山氏の職歴から分かる問題点

 現在Youtubeせやま大学などで大活躍の瀬山さんですが、2021年頃まではインターネットで検索しても詳しい経歴というのは出てきませんでした。

 瀬山さんはYoutubeのほかにいくつかメディアやSNSをお持ちですが、どこの自己紹介でも同じような記載がされているのです。

  • 大手経営人事コンサル会社で工務店を担当
  • 中堅ハウスメーカーで支店の立ち上げと支店長の業務を経験
  • 家づくりの講師、YKKAP主催のセミナー講師

 こんな情報が掲載されているんですけど、よくある表面的な経歴だけなのです。

 お持ちの資格で代表的なものといえば、中学高校の数学教員免許と宅地建物取引士、2級FP技能士の3つです。

 皆さんの中には、瀬山さんは有能な建築士さんだと思っていらっしゃる方がいらっしゃるかもしれませんが、建築士ではありません。

 過去の職歴を確認すると、瀬山さんはコンサルマンであり、ハウスメーカーの営業マンなのです。

 起業された会社は、建築会社ではなく建築系のコンサル会社です。事業内容としてはせやま印プロジェクトで紹介工務店を増やし紹介を行うことなので、住宅建材の解説はできるけど住宅の基礎となる構造等の解説ができません。

瀬山氏の経歴から分かるせやま基準

 せやま基準は、他社ハウスメーカーや工務店と比較する材料として検討者に提供されているので、一見すごく良いこと配信しているな!って思われるかもしれませんが、中にはこういう事を思われる方もいます。

  • せやま基準って何を調べて作ったの?
  • ちょうどいい塩梅の基準って何を根拠に言っているの?

 瀬山さんの職歴からみて分かることは、せやま基準のちょうどいい塩梅の建材はイシンホームの標準仕様を参考にしています。

 瀬山さんはイシンホーム直営支店に営業職として2年、支店長として4年間お勤めされていましたので、住宅を建てる上で必要な建材について熟知されているものと思われます。

 せやま基準では87項目の推奨仕様を大きく掲げていますが、メイン仕様である窓サッシや換気システム、太陽光パネルはイシンホームと同じメーカーのものを採用しています。

 そしてイシンホームでは、室内照明やカーテン等も全て標準装備となっていますので、加盟店が気密性能や耐震性能をカバーすることができれば、せやま印工務店と同等の仕上がりを期待できるのです。

せやま基準の価格設定方法

 ちょうどいい塩梅の建材を決めるとき、何を基準にしているのか普通は疑問に思いますよね。

 イシンホームは元々、ローコストのハウスメーカーであると世間では位置づけられています。

 イシンホームを紹介している他サイトでは、大体坪単価が45万~60万円で掲載されていますので、坪単価が60万だった場合は、30坪で1,800万円で建物が建てられるということになります。

 瀬山さんがせやま基準の標準価格を決める際に、イシンホーム標準仕様の建物価格を参考にしているものと予想されます。当時のイシンホームでは、気密・断熱性能は低かったので、向上させたうえで2,000万円と設定されているものと考えられます。

Youtube「せやま大学」のコンテンツ品質の低下

 Youtubeのせやま大学チャンネルは、2020年から動画投稿が始まり当初は建材の比較をして、ちょうど良い品質の建材を選ぶ方法をお伝えしてきました。

 しかし3年が経過した現在では、とうとう住宅ネタがきれつつある状態で住宅関係とは違うジャンルの投稿も見受けられるようになっています。

 また2週間に1度行われるライブ配信でも、ご自身で設定された30分という時間を守らずに毎回時間をオーバーして配信されているので、視聴者さんの一部には信用が失われつつあります。(せやまファンには嬉しい誤算でしょうけど)

住宅系動画の品質が低下

Youtubeを長年観ていると、投稿する内容に流れがあります。

  • ちょうどいい塩梅の建材を紹介・・・(2020年頃)
  • 契約の際に必要なお得な情報(申請)などを紹介・・・(2020年~現在)
  • せやま印で建てた住宅の間取り紹介・・・(2021年1月~現在)
  • せやま印オリジナル建材の紹介・・・(2023年3月~現在)
  • 過去の動画をまとめた「完全攻略」シリーズの紹介・・・(2023年5月~現在)
  • 不動産投資の話・・・(2024年6月~現在)
  • 買って良かった家電ランキング・・・(2024年9月~現在)

 こんな感じで、投稿できるものが限られてきていることが分かります。6番目なんて、完全に住宅のネタ切れで投稿されている気もします。

 住宅設備の紹介は、イシンホームが採用している建材を他社製品と比べて紹介しているだけなので、出尽くした感があります。

 お得な申請情報などは、年度ごとにかわるので、今後も配信することはできると思いますが、この2つに共通して言える事が、全て営業トークであることです。

動画の視聴数の減少とコメント数激減の原因

 2020年の当初は、住宅性能のちょうど良い塩梅基準の指標になる動画の投稿や、住宅を検討する上で大事なことや重要なことを分かり易く配信されてきました。

 そんな中で2024年現在では、動画を投稿されてから3日以内の視聴者数とコメント数が目に見える形で減っています。

 減少している理由として、瀬山さんが当初から2023年くらいまでの間に動画のコメントに対して「長いコメントには返信しないという暗黙ルール)」が設けられていたことが原因で、2024年に入ってからはコメント数の減少が極端に目立つようになっています。

 動画単体の視聴数減少により、コメントも少なくなってしまった背景を目にしていてか、最近は長いコメントにも返信をされるようになっています。これはライブの動画配信でも、同じような扱いになっているように見受けられます。

 Youtubeでは動画が人気なほど、短時間で視聴数とコメント数が上昇する傾向にあります。今回はせやま大学さんの動画を元に、2023年8月と2024年8月の結果を比較してみました。

 11ヶ月も差があいているので参考にしづらいですが、動画が投稿されてから1週間程度で大体の視聴数と人気度が分かります

 9月2日時点で比較してみた結果、2024年度のほうが視聴者数とコメント数が減少していることが確認できます。

 これから紹介するコメント数は、どちらも投稿されてから1年以内(2023年8月~2024年8月)のものを集計して掲載しています。

2023年8月

 1年前の動画は、1年間でこれだけのアクセスがあります。去年の動画では投稿されてから2日間でどの動画も1万回再生を超えていたことを記憶しております。

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投稿日動画タイトル視聴数コメント数
8月2日家づくりがうまくいかない施主の特徴・・・1.7万18
8月5日【間取り実例】延床32坪・4LDK+書・・・15万30
8月9日エアコンの豆知識15選!これ1本で網・・・8.9万76
8月13日【永久保存版】換気システム選び 完全・・・9.1万99
8月16日【外壁選び 完全攻略】失敗するとメン・・・15万95
8月19日【間取り実例】延床面積28.8坪・4LD・・・13万36
8月23日大工さんが夏に貰って困る差し入れは・・・18万55
8月26日【絶対お得は嘘!】おひさまエコキュ・・・11万40

それが、今年の8月の動画では投稿後2日間経っても1万回再生に届かなくなっています

2024年8月

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投稿日動画タイトル視聴数コメント数
8月1日【速報】いよいよ変動金利が上昇か!?・・・2.2万41
8月3日完全攻略】失敗しない洗面・脱衣室の作・・・1.9万7
8月7日大工さんが夏に貰って困る差し入れも紹・・・5.4万53
8月10日【間取り実例】究極の帰宅動線と回遊動・・・2万16
8月14日提案してくる工務店は危険!プロはもう・・・1.8万20
8月17日【間取り実例】でっかい家が建てられな・・・1.4万9
8月21日注文住宅の品質を下げずに建築コストを・・・1.3万8
8月25日【間取り実例】延床31坪・4LDK・2階・・・2.1万13
8月31日【緊急対談】太陽光パネルのマキシオン・・・0.5万21

 当サイト調べでは、間取り実例系のコメントが少ないように思います。これは以前に、複数の視聴者さんの長いコメントに返信されてこられなかった結果が、今になってコメント数として反映されています。

質問しても「希望した答え」の返信をもらえないので、最初からコメントしないんです

どこのYoutuberもそうですが、瀬山氏に都合の悪いコメントはすぐに削除されたりブロックしているそうです。

他社とのコラボレーションがほとんどない

 一般的な建築系Youtubeでは、よく他社とのコラボ対談をみたりしますが、せやま大学さんではそれがほとんどありません。当サイトで調べる限りでは、最近8月31日に投稿されたマキシオン日本支社の社長さんと対談された1動画だけです。

 せやま大学では建材を紹介することが主になっているので、今後は建材系メーカーの担当者さんとの対談が中心になる可能性が高いです。

 当人は建築のプロではなくコンサルのプロなので、住宅系Youtuberさんとの家づくりの自由な対談には難があり、コラボができる環境にはない可能性もあります。

 その他は住宅系に限らず、他の業界とのコラボも一切なく瀬山さんの一人芝居が多いので、視聴者さんの中には飽きてしまっている方も多いのではと推測しています。

 瀬山さんが解説する動画では、ほとんどが瀬山さん宅の2階書斎で撮影が行われていますので、まわりの変化があまりなくて面白みがないのかもしれません。Youtubeを始めた当初のように、講義室風でやってもらえたらまたイメージが違うのだと思います。

SNSのXで過激な単語を使用した投稿

 瀬山さんはYoutubeの動画配信のほかにも、X(Twitter)での情報配信を行っています。

 2022年くらいまでは比較的やさしい言葉で投稿をされていましたが、2024年になってからの投稿ではトゲのある発言の投稿が増え、上から目線のような見方になりました。

 過激な言葉を多用して発信しているために、閲覧者によっては良いイメージをもたれてなくなる印象がでてきており、マイナス面になりつつあります。

 本音で事実をお伝えすることは大変素晴らしいのですが、相手を不快にさせてしまうような事を堂々と投稿されるのは、ポジショントークとはいえいかがなものでしょうか。

 過激な発言としては、大手ハウスメーカーの構造について批判するような内容であったり、他の住宅会社の企業のありかたを批判するような内容の投稿が特に多く目立ちます。

 あくまで営業戦略の一つなのかもしれませんが、事業を行っていく上で相手への言葉使いは最悪です。

住宅関係者に対する言葉の表現が良くない発言

請負契約しないと間取りを書かない住宅会社に対して

自然素材を使用する住宅会社に対して

 Youtube動画と同様に、Xでも相手からの投稿内容がよろしくなければすぐにブロックされてしまうみたいで、過去にせやま印工務店で建てた施主さんも、ブロックされてしまう事案がありました。

 とにかく都合が悪いことが書かれていたら、たとえせやま印工務店で建てた施主であってもブロックしてしまうので、せやま印工務店のクルーであれば外部で投稿する際は気をつける必要があります。

せやま印工務店の建築価格基準の値上がり

 せやま印プロジェクトで誕生したせやま印工務店ですが、当初は2階建て延床面積30坪で付帯工事費込み建物価格は2,000万円(税抜)以下でした。

 それがウッドショックや円安による建材価格の高騰で、年々値上がりするようになりました。

 せやま印工務店の建築費用の値上がりには、主に建物本体価格とウッドショック調整費とエリアの3つの価格上昇があります。

 プロジェクトが開始した2021年頃の価格は建物価格2,000万円でしたが、その後ウッドショック調整費とエリア調整費が加わり、2024年現在では最低で2,200万円からのスタート基準になっています。

 これはあくまで床延30坪の目安基準ですが、せやま基準では建物を30坪以上になると1坪あたりの基準単価が値上がりするシステムになっています。

 つまり建物を大きくするほど、大手ハウスメーカー並みの価格になってしまいます。詳しくは、せやま基準の改定価格を解説するYoutube動画でご確認ください。

 せやま基準の建物価格は、ウッドショック調整費×寒冷地調整費×エリア調整費で構成されており、標準基準の2,200万円だけで家を建てられるわけではありません。

ウッドショック調整費

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時期2021年3月~2021年6月~2022年9月~2023年4月~2024年9月~
WD調整費+0万円+100万円+150万円+180万円+200万円

寒冷地調整費

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省エネ区分2024年8月まで2024年9月以降
5~8地域
[関東/北陸/関西/四国/九州/沖縄]
+0万円+0万円
4地域
[東北/北信越]
+50万円+50万円
3地域
[東北]
+50万円+80万円
1~2地域
[北海道/東北]
+100万円+150万円

エリア調整費

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対象エリア~2024年8月2024年9月~
青森、岩手、秋田、山形、福島、鳥取、島根、徳島、香川、愛媛、高知、佐賀、熊本、大分、長崎、宮崎、鹿児島、沖縄+0万円+0万円
北海道、宮城、茨城、栃木、群馬、新潟、富山、石川、福井、山梨、長野、岐阜、滋賀、奈良、和歌山、岡山、山口、福岡+50万円+50万円
埼玉、千葉、静岡、愛知、三重、京都、大阪、兵庫、広島+100万円+100万円
23区以外の東京都、神奈川(横浜、川崎以外)+120万円+150万円
東京都23区、神奈川(横浜、川崎)+150万円+180万円
エリア調整費用

「せやま印工務店」が普及しないのは地域の所得が低いから

 せやま印工務店プロジェクトは、2021年4月からスタートして3年5ヶ月が経過しました。2023年に入ってからの開拓率は8%と下がってきており、当初はスムーズ展開と思っていたプロジェクトに暗雲がみえはじめています。

 プロジェクトが開始してから、これまでの全国制覇率をYoutube動画を参考に調べてみました。

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エリア更新日
(動画投稿日)
新たな対応地域全店舗数制覇率
2021年08月28日埼玉県、山梨県、静岡県、愛知県、
京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、
兵庫県、岡山県、福岡県、熊本県
1220%
2021年10月06日東京都、三重県、滋賀県30%
2021年11月20日北海道、茨城県、神奈川県45%
2022年02月02日富山県、石川県、長野県55%
2022年03月05日既存のエリア58%
2022年05月28日山形県、福井県、香川県、兵庫県60%
2022年06月29日既存のエリア64%
2022年09月21日三重県65%
2023年02月04日新潟県69%
2023年05月17日兵庫県、福岡県、熊本県4070%
2023年12月13日高知県、長崎県、宮崎県4773%
2024年02月03日千葉県、岐阜県、熊本県、鹿児島県5174%
2024年06月08日佐賀県5375%
2024年07月21日青森県5575%
2024年09月07日新潟県、滋賀県、京都府5875%

 2023年5月に投稿された動画では、「九州地方からの応募工務店がほとんどない」と宣伝されていましたが、2024年2月になってようやく、ようやく九州地方に認定工務店が増えました。しかし依然、全国展開100%の普及が難しい状況です。

 動画内では審査を甘くすれば、多くの認定工務店を増やすことができると発言していますが、実際には他の理由があるものと当サイトでは推測しています。

 2023年5月にせやま印工務店が更新されてから、半年後の12月中旬にようやく新規地域で3店舗が認定されていますが、どの地域も会社員の所得が低い地域なので今後、本当に契約につなげられるか不安要素はあります。

せやま印が普及していない地域の所得は全国平均以下

 せやま印工務店は日本全国に75%まで範囲を広げていますが、まだ25%の地域で普及していません。

正規のマップは公式サイトからご確認してください。

 瀬山氏は、「せやま印の審査を厳しくしているのですぐにはせやま印工務店は増えない」とおっしゃっていますが、実際には大阪基準で財務調査を行っているために、地方の所得の低い建築会社が落選するものと予想されます。

 令和5年の賃金構造基本統計を元に、TBS NEWS DIGで集計されたデータを参考にして、家造りを検討し始める男性会社員30歳の平均年収を調査したところ、全国平均は395万円でした。

せやま基準の大元である大阪府で3位(468万円)です。

 マップの真っ白な地域の年収をみると分かりますが、全国平均よりも世帯収入が低くなっています。地場工務店はこれを理解しており、せやま印での価格帯では集客が難しく家が売れないと、判断されている可能性があります。

 せやま印工務店の無い白い地域を確認してみると、中国の鳥取県47位(330万円)、東北地方の青森県46位(331万円)九州地方の宮崎県45位(337万円)、沖縄地方の沖縄県44位(338万円)、東北の秋田県43位(341万円)、東北の岩手県41位(347万円)、長崎県40位(348万円)九州の鹿児島県39位(359万円)四国の高知県38位(360万円)、中国の島根県37位(365万円)などとなっており、せやま基準の30坪2,200万円は、大阪の方にとっては普通にお支払いできる価格であっても、世帯年収の低い地域では手が出しにくい価格と言えます。

※2023年11月以降にせやま印工務店に登録された地域については打ち消し線で記載

青だんごむし

平均年収のワースト1位から10位までの地域で見比べた時に、5つの地域で「せやま印工務店」がありません。

 2024年3月下旬に投稿されたYoutube動画でも、北海道、東北地方、東京都、神奈川県、中国地方、四国地方、大分県、佐賀県、沖縄県にはまだまだ工務店が少ない(無い)と発言されているので、全国に認定工務店の開拓が難しくなっているようです。

 せやま印工務店が価格公表されているエリア調整費は、工務店側の人件費に関係しているため、収入の低い地域ではエリア調整費が+0円になっています。

唯一現在せやま印工務店のある地域で、エリア調整0円で建てられる地域は青森県、山形県、高知県、佐賀県、長崎県、宮崎県、鹿児島県の7地域です。

 2023年12月以降は、これまで登録のなかった所得の多くない地域でせやま印工務店が誕生しましたが、勢いがあるのは最初だけで、落ち着いた頃にはいずれクルーの少ないエリアになるのではないかと懸念があります。

せやま印が普及している地域の所得は全国平均以上

 一方でせやま印工務店に認定されている地域では、30歳男性会社員の全国平均年収(395万円)が平均と同等かそれより高いことが特徴となっています。

 年収上位1位から12位のほとんどの地域でせやま印工務店があります。東京都1位(501万円)、神奈川県2位(484万円)、大阪府3位(468万円)、栃木県4位(464万円)、愛知県5位(458万円)、兵庫県6位(443万円)、茨城県7位(434万円)、京都府8位(431万円)、三重県9位(427万円)、静岡県10位(422万円)、千葉県11位(420万円)、埼玉県12位(419万円)などとなっています。

 北海道地域に限っては、大都市圏の札幌は年収が高いのでせやま印工務店がありますが、100キロ以上離れた大地が広がるエリアの稚内や釧路等では、札幌よりも大きく年収が低いものと推測できるため、公表されている図面ではせやま印工務店が掲載されていません。

 ただ北海道は断熱性能の問題もあり、日本海側の氷点下20度を下回るような地域では、そもそもせやま基準の性能(地域調整費用含めても)では劣ってしまっていて通用しない可能性があります。(断熱基準が大阪なので)

ちなみに、イシンホームでも北海道と青森県と秋田県にはフランチャイズ加盟店がありません。

せやま印は「関西ではちょうどいい塩梅の価格帯」でも、北海道や東北、九州地方にお住まいの方々には高い価格帯です

地域の工務店がせやま印に登録するメリットが薄い

 工務店側目線でみると、せやま印工務店に登録できたのは良いけど、世間では工務店名が非公表なので名前が売れないという意味ではメリットがありません。
 認定工務店であることを世間に公表した上で、検討者さんが訪問された時に「せやま印にクルー登録してご紹介されてからご来店お願いします」という仕組みにすれば、工務店側からしてもメリットはあります。
 それ以前に、瀬山氏が本当に日本全国に良い工務店を広げたいのなら、わざわざ工務店名を非公開にする必要はないはずです。
 特にせやま印工務店が普及していない田舎地域の、東北や四国、九州の南側地域では、工務店同士のライバルが少ない事もあり、建築会社の名前を非公開にすると、地域コミュニケーションをとることができなくなってしまいます
 建築会社としては、それこそが一番の障害であり、登録を避ける方向なのかもしれません。古くからの地場工務店ならあとからのトラブル発生を嫌う傾向があります。
 なお申請される工務店の半数は、経営状況が不安定であることを理由に審査で落とされます。こうなると、いくら建築の施工技術が高く、担当する営業マンの知識が豊富であっても、会社の経営基盤が軟弱であれば稼ぐことのできない工務店としてレッテルが貼られてしまい「せやま印工務店」にはなれません。

まとめ

 住宅系コンサルティングのプロが立ち上げた「せやま印工務店」ですが、ご本人の職歴からわかる性能基準問題と住宅業界で他社との差別化に時間が掛かっているようで、まだしばらくは全国での復旧が難しいと言えます。

 これからせやま印工務店で家を検討するにしても、基準価格の度重なる値上がりにより、特に所得の低い地方エリアでせやま価格を提供するには、ちょっと厳しいのではないかと思います。

 現在はせやま大学さんの動画内コメントで、せやま印工務店の契約前の対応が良くないとの報告がいくつもあり、せやま印の信用問題として傾きつつあります。

 当ブログもせやま記工務店プロジェクトを応援したいので、今後も様子をみながらせやま印工務店プロジェクトを見守っていくことにします。

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