今住宅業界で話題の「せやま基準」瀬山氏の経歴と基準を作ったキッカケを徹底調査

2021年頃から住宅業界で話題になっている「せやま基準」を考案した瀬山氏が、せやま基準とせやま印工務店プロジェクトを立ち上げた経緯についてお伝えします。

 初めてYoutube動画で「せやま基準」や「せやま大学」を知り、発信者である瀬山彰さんの自己紹介を観られたほとんどの方々は、「ふ~ん、筑波大学出身でYKKAPセミナー講師や近畿大学の特別講師、FM大阪にも出演され中堅ハウスメーカーでは支店長を経験している人なのか、凄いな~」くらいの、薄っぺらな経歴だけで判断されているのではないでしょうか。

 そして実際には、どんな経験・実績を積まれているのか知らない方も多いのではないかと推測します。

青だんごむし

せやま大学で住宅のお勉強をする事も大事だけど、せやま学長のご経歴をお勉強する事も大事でーす♪

 この記事では瀬山氏の経歴をインターネットで徹底的に調査した上で、中堅ハウスメーカーを退社してまで独立したかった理由について解説します。

 また「せやま印工務店」の対象外地域の方々には、「イシンホームでも検討する価値があるよ」ということを情報共有させていただきます。

最初に結論

過去にお勤めしていたハウスメーカーは:イシン住宅研究所(イシンホーム)

せやま基準は:イシンホームの標準仕様を参考

せやま印工務店プロジェクトは:コンサル会社と住宅会社の業務経験を活かして成り立っている

目次

瀬山氏が過去にお勤めされていたハウスメーカーを特定できた理由

 これまでイシンホームというハウスメーカーを全く知らない方には、瀬山氏が過去にお勤めされていたハウスメーカーを特定することはまずできません。

 当運営者は2019年10月にイシンホームというハウスメーカーを知り、それから2020年3月にフランチャイズのイシンホームと請負契約を行いました。家造りを検討するなかでイシンホームが発行するお勉強冊子を読み漁り、面白い住宅会社であることを知りました。

イシンホームの冊子できちんとお勉強していた施主だからこそ分かる2つの違和感

ちょうどいい塩梅の設備

 私は家作りの知識を深める為に、請負契約後からYoutubeで建築系動画を観ており、2020年5月頃に初めて瀬山さんの動画を視聴していました。

 ちょうど当時の動画配信では設備の紹介をされていて、せやまさんの動画を観ていると「ちょうどいい塩梅の設備」がイシンホームの標準設備と一致することが多々ありました。この時はイシンホームを選んで良かったなと感じる一方で、あまりにも似ていることが多く不思議な感じがしました。

ちょうどいい塩梅の設備と一致していた3大製品
  • YKK製の樹脂サッシ
  • マーベックス製の換気システム
  • サンパワー製の太陽光パネル(現在は社名が変わりマキシオン製)

太陽光リースの解説がイシンホームとほぼ同じ

 そして2022年8月10日に公開されたYoutube動画「太陽光パネルはやるべき?現在の情勢から考える【2022年8月版】」を観たことが決定的になり、瀬山さんはイシンホームの関係者ではないのかと確信に変わりました。

 該当動画では、8分20秒から再生される「購入 VS リース」の解説内容が、イシンホームのリースシステムとほぼ同じでした。太陽光リースでも契約会社によって色々な契約条件がある中で、ここまで言ってる中身が同じとなると、もうイシンホーム関係者であると疑うしか他ありません。

同じと分かる内容
  • 太陽光システムを長期間設置が必要な考え方
  • 太陽光システムを購入でもリースでも導入費用は大して変わらない事
  • 初期費用0円はウソ、設置費・申請費が別途かかる事の解説

 太陽光パネルの設置費用の大体価格を仮想とはいえ、細かく掲載しているところは不自然です。予想からみて、パネルを10kW載せた場合の金額であると言えます。イシンホームのパネル設置費用は1kWあたり5万円です。

瀬山氏がSNSやYoutube等に掲載されている自己紹介

 現在の各種SNS等に掲載されている自己紹介の内容に、筑波大学理工学群数学専攻卒業後、経営人事コンサルティング会社で全国ハウスメーカー及び工務店部門を担当し、中堅ハウスメーカーにて支店立ち上げ、支店長を経験し独立と書かれています。

 2022年8月15日に当サイト運営者が、もう一つのブログ(アメブロ)に瀬山氏のnote.comに書かれている経歴内容の一部を掲載したことがありましたが、その後2022年10月頃にはなぜか削除されていました。瀬山氏はこの情報を多数の方々に見られたくなかったのでしょうか。

2022年10月までnote.comに掲載されていた自己紹介の一部

2022年9月頃まで掲載されていた経歴紹介

お勤めされていた中堅ハウスメーカーはイシン住宅研究所

 瀬山氏がお勤めされていたハウスメーカーは、岡山県に本社があるイシン住宅研究所です。この住宅メーカーはフランチャイズを展開しており、全国各地にパートナー工務店を170店舗(2023年11月現在)登録されています。

 note.comに掲載されていた自己紹介と、イシンホーム直営の大阪支店のブログを確認したところ、2013年~2019年までお勤めされていたように確認できます。

 ハウスメーカーの正式名称はイシン住宅研究所ですが、住宅ブランドに「イシンホーム」ネームで運営されています。設立は1990年の5月で、フランチャイズの全国展開を開始した日は2002年12月です。

詳しくは公式サイトの会社概要をご確認いただけます

全国のフランチャイズ店舗はこちらでご確認できます

大手コンサル会社から住宅業界へ転職した理由(予想)

 当サイトの予想になりますが、当時お勤めされていたコンサルティング会社で全国の住宅会社を担当していた時、その中の一社にイシン住宅研究所が含まれていた可能性があります。

 イシン住宅研究所の経営実績に大いに貢献されたことから、イシン住宅研究所の代表取締役である石原氏から直接オファーがあったものと予測しています。あるいは瀬山氏が直々に、イシン住宅研究所へビジネスチャンスとして転職された可能性も否定できません。

ここから先は、コンサル会社にお勤めされていた瀬山氏がイシンの石原氏にオファーされたと仮定して、お伝えさせていただきます。

 note.comでは、「少し疲れたのでコンサル会社を退職」と書かれていますが、実際はイシン住宅研究所の専属コンサルとしてイシン住宅研究所の社員になられたものと予測できます。

イシン住宅研究所でお勤めされていた根拠

 上記のYoutube動画で瀬山氏がイシンホームの関係者であると確信できたので、インターネットでリサーチしてみると、次々に情報が残っていました。

直営のイシンホーム大阪支店でお仕事されていたことが決定的に分かる記事がこちらです。

大阪支店で一緒にお勤めされていた方のブログで、瀬山氏の写真が投稿

誰がみてもYoutubeで見る瀬山氏ですよね

イシンホームで6年間お勤めされていた詳細

 瀬山氏がイシン住宅研究所の社員として、勤務されていた実績についてお伝えします。

 2013年に設立された大阪のイシンホームは、岡山本社の子会社として運営されていましたが、2015年にイシン住宅研究所からの吸収合併により、直営店として運営されます。

 瀬山氏はイシンホームに入社したての頃から、大阪店の中ではスーバー営業マンと呼ばれるくらいの逸材でした。

大阪店の社員さんが2013年投稿された入社したての瀬山氏

 その後、直営店の吸収合併がされる前まで、イシンホーム大阪のマネージャー職としてご活躍されます。

出典:ウーマンライフ(イシンホームが働くお母さんに贈る家「TWINS」)

 入社当初から子会社の株式会社イシンホーム大阪に出向という形で在籍しておりましたが、コンサル経験を活かした営業プランで、直営店と全国のフランチャイズ店舗を含めた営業成績がトップであったことから、2年後の吸収合併時に大阪支店の支店長として業務を行うことになります。

出典:イシン住宅研究所

家づくり せやま学校の開校

 イシン住宅研究所のコンサル実績のある瀬山氏は、イシン住宅研究所の社員になったことでイシンホームの内部情報の把握がしやすくなり、情報を取り入れやすい環境から家づくりのノウハウについて徹底的にお勉強をされました。

 瀬山氏としては次のステップ、顧客に失敗しない家づくりを提供するために「顧客がお勉強していただける環境」の立ち上げを、石原氏に提案されたものと想像できます。

 その後、2016年に住宅作りの知識が楽しく学べるせやま学校を開校、代表&講師という役職でオープンされました。

元々イシン住宅研究所のコンサルを行っていた瀬山氏に対して、社長にとっては信頼度が相当高かったものと伺えます。普通の社員であれば、たった2年の在籍だけで大仕事を任される事はありません。

株式会社イシンホーム大阪のFacebookを見ると、色々と瀬山氏の事を取り上げられた情報を確認することができます。

※「投稿」をクリックするとイシンホーム大阪公式Facebookの該当記事に飛びます(ログイン無しで読めます)

 2016年11月7日に投稿された内容では、関西テレビ主催の「ママキッズフェスタinOSAKA」にてイシンホーム大阪も参加されたことが書かれています。本文には瀬山支店長が講演で呼ばれたと記載されているので、合併と同時に支店長に昇進したことに間違いありません。

 2017年4月28日には、雑誌のアフルエント「匠」に掲載された事を報告する内容の投稿がありました。内容を見ると、若い時の瀬山氏の顔写真と共に家づくりに対するアピール文が書かれており、家づくりせやま学校の校長とイシンホーム大阪の代表(支店長)を兼任されていることが分かります。

イシンホームにお勤めすることで、実現したせやま学校。イシンホームでお勤めすることがなければ、現在のせやま大学もせやま印プロジェクトも実現することはなかったといえます。

イシン住宅研究所を辞めて独立するキッカケ

 2019年までのイシン住宅研究所に在籍時点では、大阪支店の支店長であり、家づくりせやま学校の運営も任されていた瀬山氏ですが、不満が無ければこのままイシンホームでお仕事ができたはずです。

どうして独立することになったのでしょうか。

イシンホームの営業スタイルに不満があった

 岡山県に本社のあるイシンホームは、直営店で5店舗、フランチャイズ展開している工務店で170店舗あります。大手ハウスメーカーのように宣伝にコストを掛けておらずテレビCMや広告をあまり出していません。

集客は顧客からの紹介が多く、宣伝方法としては主に紙媒体での営業です。

はじめてイシンホームを訪問してアンケートを書いたら貰える複数の冊子ですね

動画出典:イシンホーム公式チャンネル 再生時間:5分13秒(2015年10月公開)

 支店長でありながら営業マン兼住宅アドバイザーの瀬山さんとしては、この仕組みに不満があったのではないかと思います。

こんな方法では、たくさんの顧客を集めることができない”

 ごく一般のハウスメーカーでは、検討者に展示場の訪問や資料請求をしてもらい個人情報を聞き出して(アンケート)から、初めてカタログを入手する事ができます。これが瀬山氏の中では、古い営業手法と位置づけているようです。

 瀬山氏の営業スタイルとは、Youtube動画配信とブログ配信です。独特なテンションの高い話術で、イシンホーム等で勉強したノウハウを動画で配信されています。(イシンホームの冊子に載っている情報を動画という形でお伝えしている)

 大手ハウスメーカーみたいに資料請求しなくても、住宅を検討中の方へ便利な家づくりツールを無償で配布しています。無償提供しているのは、せやま基準の知名度を広めるためです。

 グッシンWebや、せやま基準一覧表などの便利ツール、せやま大学等の動画配信も非営利で行っている理由は、最初の集客を効率よく行うためです。地方のエリアでは、まだ無名の瀬山氏としては有料で配信を行っても知名度を上げることができない旨を、コンサル会社の経験から把握されているものと思います。

宣伝&集客方法&お勉強方法

せやま印 = 自身のYoutubeでお勉強動画配信 & SNS配信 & 検討者用ツールの提供

イシンホーム = 資料請求で複数のお勉強冊子を配布 & 顧客が満足している動画配信

イシンホームで営業を行っていた時の悩み事

 上記サイトは、2016年9月に瀬山氏が住宅を検討するうえでどうしてイシンホームを選ばなかったのか」の理由を検討者から聞き出すために、高額謝礼を準備してWeb公開されていました。普通は3000円程度の謝礼金が一般的ですが、1万円の謝礼は真剣さを感じます。

 記事の中では、「建築業界のプロには、迷わず選んでいただけるイシンホーム」、「でも一般の方には、あまり知られていないイシンホーム」と書かれており、良い製品のいいとこ取りをしたイシンホームのどこがダメなのかという真実を解き明かしたい強い想いがみてとれます。

イシンホームのコンサル担当を行っている瀬山氏からすると、重要課題であると言えます。

この件がキッカケで、せやま印工務店では検討者からの情報収集にクルー報酬制度を取り入れています

 クルー報酬制度とは、せやま印工務店を検討している方を対象にせやま印工務店で打ち合わせしたあと、その都度工務店から送られてくるアンケートを書いてもらうことで、見積もり・契約前に1回、契約後の建築前に1回、図書カード等の報酬をお渡しするものです。

 全てのアンケートを書いていれば、契約を見送った検討者でも報酬を貰うことができ、また契約者には合計2回の報酬を頂くことができます。(契約を見送った検討者には、見送った理由をきちんと書いてもらう必要があります)

イシンホームの造語が受け入れられなかった

 イシンホームでは、住宅設備に自社開発した製品を取り入れておらず、ほとんどが他社の性能の高い製品を組み合わせた家作り(いいとこ取り)を行っています。自社オリジナル製品がないために、換気システムや床下暖房などの設備名を直接検討者さんに伝えても分かりにくいため、初心者でも分かりやすく知ってもらうために造語を採用しています。

 この曖昧な言い方に不満があったのでしょう。動画配信では、造語ではなく設備のメーカー・型番をハッキリと公表しております。

[例でいえば]
同じ製品の換気システム
イシンホーム:Eco-i 熱交換換気システム
せやま印:マーベックス社製 澄家

同じ製品の太陽光パネル
イシンホーム:世界No1クラスのソーラー
せやま印:世界最強パネル サンパワー(現在はマキシオン)

イシンホームと提携している業者の施工レベルが低すぎる

 一番の辞めるキッカケになったと思われる事とは、イシンホーム直営店と提携している業者の施工レベルが低すぎて気密・断熱性能が担保できないことに不満があったものと思われます。イシンのフランチャイズ工務店も同様で、加盟費用を支払えばイシンに加入できるので底辺ばかりの工務店が気に入らなかった可能性があります。

 上記サイトでは広告代理店にお勤めされているエルモ氏が、瀬山氏にインタビューを行った内容について掲載されています。

 「アフェリエイトのビジネスモデルを自分で構築する」の項目で、瀬山氏は「最初はアフィリエイトを考えてみたものの、紹介先の工務店がクソみたいな会社ばかりだったんです。」とおっしゃっています。

 イシンホームの事と照らし合わせてみると、イシンホーム大阪支店と提携している施工業者をはじめ、フランチャイズ工務店の対応力・知識力・施工レベルがクソであると言っているようにみえて仕方がありません。

 確かにイシンホームが提供する良い資材を使用したとしても、施工業者の施工能力が低ければ良い住宅作りが出来ないのは明白です。ここを瀬山氏はきちんと施工対応してくれる工務店を自身で選別して、しっかりしている工務店だけをせやま印工務店の称号を与えて、ビジネス展開していきたいことが分かります。

瀬山氏はイシンホームのような中堅ハウスメーカーを相手にコンサルしても、住宅業界の闇を打開(意見を聞いてくれない)できないと確信されたので、小さな工務店相手に「せやま基準」のコンサルを行おうとしているようです。

 言い換えれば、せやま印工務店プロジェクトに応募される工務店は、瀬山氏にコンサルしてほしいということです。瀬山氏から顧客を紹介されたら、紹介料(コンサル料)をその都度支払う手法ですね。

「せやま大学」の由来

 2015年にイシンホームの営業手法のひとつとして手がけていた「イシンホーム 家づくり せやま学校」ですが、瀬山氏が担当運営していたこともあり、イシン住宅研究所を退社されてからは「家づくり せやま大学」に名前を変更して再運営を行っています。

 元々この営業手法を提案していた瀬山氏としては、イシンホームとコンテンツ内容が一緒だったとしても、名前を変更して運営することにイシン住宅研究所と和解があったように推測できます。

 瀬山氏が退職されたことで、イシン住宅研究所は2019年に「イシンホーム 家づくり学校」へタイトルを改変しました。その後すぐに「アニメ家づくり大学」にまたタイトルを変更して運営されています。

 また岡山県岡山市には、実際の建材を用いた家づくりのお勉強ができる「家づくり大学」の体験館があります。最新の研究棟モデルハウスや、イシンホームの住宅設備の比較体験などが一度に経験できる夢の施設なので、気になる方はWeb予約を行ってから訪問してみてください。

2019年後期に発行のイシンアニメ家づくり 通信大学教科書

瀬山彰氏が住んでいる住宅

 2021年春頃に投稿されたYoutube動画で、最初の自己紹介に「完全せやま仕様」で自宅を建築と表記があります。当時の状況から、イシンホーム以外の他社で建築することはありえないので、瀬山氏の住宅はイシンホームの標準仕様+気密断熱性能をグレードアップしたもので建築されています。

建築された時期(推測)

 2022年現在で1番目のお子さんの年齢が4歳であることから、世間でよく言われる「子供が生まれたら住宅を建てる」方式で考えると、建築時期は2017年~2018年頃と推測できます。建築した翌年位に退社されたと考えて間違いありません。

 その頃に建てた住宅ですと、瀬山氏の住宅で採用されている太陽光パネルは、マキシオン(旧サンパワー)の345W「SPR-X21-345」の可能性があります。

 製品型番がSPRのあとX21、X22がついている製品は、2022年最新の400Wパネルと製造技術がほとんど同じなので、同等性能といえます。瀬山氏の住宅に施工されているパワコンは高性能のSMA製です。(SMA製は2019年でJET認証切れにより販売中止になりました)

瀬山氏が解説できる建材

 瀬山氏が自身の発信サイトやYoutube等で解説している建材の説明は、全て瀬山氏本人が実際の資材性能を実証した上でお伝えされています。

 ただし入居している住宅がイシンホームなので、それに関わる建材の説明しかできないのが実情です。

 イシンホームでたくさん勉強したり支店長の経験があっても、検証していない建材の説明はできない(質問されても答えられない)ので、とにかく検証したことだけを取り上げて営業トークで盛り上げてその場しのぎをされています。

住宅作りを始めたばかりの方であれば、瀬山氏の動画を観て7割以上の方は「これが当たり前」という営業トークに騙されてしまうのではないでしょうか。

 コンサルとは的確にアドバイスすることです。教員免許をお持ちということは、相手に物事を教える事が優れていることです。2つあわせたら、聞いている方にとってはとても聞きやすくて分かりやすくて納得しやすい営業トーク手法ではないでしょうか。

 更に、ちょうどいい塩梅の建材の性能比較を解説したとき毎回 “その中で一つ選ぶとしたら”というキーワードで、イシンホームが採用している建材を選んでいます。

 とある動画(7分50秒あたり)で、オススメする蓄電池を答えるなら「テスラウォール」と発言しています。正式名称はテスラ社のパワーウォールで、イシンホームでは標準仕様の蓄電池です。馴れ馴れしく略している点が、何かやらしいですね。

 東京都で蓄電池を設置する場合は、ニチコン製や長州産業製などの国内メーカーの製品であれば、補助金をいただけるので安く設置することができるのですが、何故わざわざ補助金の出ない外国製の蓄電池を勧めるのでしょうか。

 更に2023年4月に投稿された動画視聴者からのコメントで、「具体的にどのパワコンがおすすめですか?」の質問に対して、「よく使うのはデルタ電子」と答えられています。これもイシンホームでは2020年以降の住宅で台湾メーカーのデルタ電子製のパワーコンディショナーを採用しています。

 当家は2020年に建築しているため、パワーコンディショナーはデルタ電子の製品を使用しています。一般的に国内メーカーが採用するパワコンは、国内メーカーの太陽光パネルとセットで販売しているため、まずデルタ電子製のものを採用されることはありません。

 最近は中国メーカーのパネルと、国内メーカーのパワコンの組み合わせが多いです。

住宅業界者の一部が「せやま基準」の性能が低いと口を揃えるのは、考え方や性能基準がローコストのイシンホーム仕様だから

 せやま式エアコンについては、瀬山氏の住宅を実験台にして何度も検証したうえでオリジナル商品を作られています。しかしながら、単独で検証を行うことは難しいのでイシンホーム在籍中に関連企業に協力してもらい、せやま式エアコンの仕組みを完成させているものと推測できます。

まとめ

 コンサル会社でお勤めされていた時、担当していたハウスメーカーの一つにイシン住宅研究所があり、瀬山氏のコンサルで業績が改善したことからイシン取締役の石原氏からオファーがあったものと推測します。または自身から直接応募されます。

 その後2013年にイシン住宅研究所に入社し、専属コンサルとして業務を担当。アドバイザー兼営業マンとして全国のイシンホーム全店舗の中で成績トップを収めたことで、2015年にイシンホーム大阪の大阪支店長に昇進されました。

 2019年まで4年間支店長をお勤めになりましたが、数々の施工不良などの不満があって、住宅作りをきちんと行ってくれる良い工務店を自分で見極めたいと思い、ご退職されています。

イシンホームで扱っているコストパフォーマンスの良い資材を「せやま基準」として取り入れて、施工力の高い工務店を「せやま印工務店」として、施工のノウハウを提供するビジネスを全国に展開しています。

 瀬山氏が今運営しているせやま印工務店プロジェクトは、41歳まで続けられる予定です。

 なお瀬山氏の年齢は、2022年3月に公開された太陽光パネルの紹介動画(8分20秒あたり)で「40年後は77歳」という発言から2024年度は、39~40歳と推測されます。

 せやま印工務店で建てられない地域の方はイシンホームをオススメします。なぜならイシンホームをコンサルしているのは瀬山氏なので、せやま基準の推奨設備を全て取り入れる事ができます。あとは担当工務店の施工力が良ければ、せやま基準と同等かそれ以上の性能の家が建てられます。

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