テスラパワーウォールのQ&A(よくある質問)

こんにちは、青だんごむしです。

この蓄電池を実際に導入し使用している方は、2021年現在まだ多くありませんでしたが2023年になって大分増えてきました。しかし、この蓄電池を検討されている方の中には疑問に思う事もあります。

施工業者さんのヘルプに掲載されていない情報も含め、素人なりにQ&Aを書きましたのでお役に立てると幸いです。

目次

Q&A

完全自給自足のためパワーウォールを3台設置したいのですが?

本来であれば最大10台まで設置できますが、日本では2台以上設置するとなると消防署の許可が必要になります。

厳密にいうと、17.76kW以上の蓄電容量があると消防署への届出許可が必要です。

認可の詳しい内容は分かりませんが、安全に関わる問題で現状では認可がとても難しいようです。気になる方は一度管轄の消防署にお問い合わせをしてみてください。

設置場所はどうなっていますか?

外国ではよく壁掛け設置しててカッコイイのですが、日本では床置きが基本のようです。青だんごむしの家もコンクリート床の上に設置しています。蓄電池の重量が140kgと重いので壁掛けでは耐えられないのかもしれません。更にハウスメーカーによっては外壁に穴を空けることによってお家の保証がなくなってしまうこともあるみたいです。

蓄電池への充電時間はどうなっていますか?

1時間あたり最大5kwで、太陽光発電からの充電は5kw(2.7時間位)、電力会社からの充電は3.5kw(4時間)となっています。

V2Hシステムには対応していますか?

テスラ車以外は対応していないようです。日本ではパワーウォールは電気自動車と接続しないで蓄電池単体で使用するように想定されているようです。(おそらく日本の庶民がテスラ車の所有を難しいからだと思います)

保証はどうですか?

機器本体の保証は10年です。蓄電量も10年で70%を保証しています。

なお、2022年4月からイシンホームで契約する場合は、本体保証が15年になります。

設置したらすぐに使用できるのでしょうか?

稼動するには、インターネットを利用したセットアップ作業が必要になりますので、蓄電池を設置するまでにインターネット環境を揃えておく必要があります。蓄電池のゲートウェイ機器のインターネット接続には、有線LAN接続か無線LAN(WiFi)か選ぶことができます。当家の場合は無線で接続しております。

施工会社によっては、ゲートウェイの機器内部にインターネットへ接続するための小型端末(モバイルルーターみたいな通信機)を設置してくれるところもあるようです。これならインターネット環境を自分で揃える必要がないので便利ですね。

なお設定後は、インターネットに接続できない場合でもゲートウェイ機器からWifi電波が飛んでいるので、インターネットを経由しなくても直接蓄電池にアクセスすることができます。

スマホアプリで確認した発電・消費等の記録データの保存はできますか?

できます。「エネルギー利用状況」のグラフ画面で一番下のほうに「データーをダウンロードする」があるので、スマホ内・Googleドライブ・メール・LINE等に保存できます。保存の拡張子はCSVになります。

データ保存方法

今回は1年間毎月のデータを保存してみます。画面右上の「年」を月・週・日を選択することで、詳細なデータの取得も可能です。

マイドライブから該当データを開いたときに表示される画面

1月~12月までの毎月のデータが確認できます。

自宅:家庭消費量
太陽光発電:太陽光発電量
Powerwallからの電力量:蓄電池から家庭消費への電力供給量
電力系統からの電力量:買電量
電力系統への送電量:売電量

家族で蓄電池のアプリを使用したいのですが、スマートフォン2台で接続できますか?

スマートフォンを複数台で使用することは可能です。当家では1つのアカウントで、2台のAndroid端末を同時に接続することができました。

家の家電を同時使用してブレーカーが落ちた場合や、電圧の違う工事用電動工具でブレーカーが落ちた場合は蓄電池の電気を使用できますか?

できません。家の分電盤ブレーカーが落ち、蓄電池の室内機(ゲートウェイバックアップ)のブレーカーも落ちてしまいます。ブレーカーが落ちた場合は家の分電盤ブレーカーと蓄電池のブレーカーの2つを上げてあげる必要があります。

価格はどうですか?

本体価格は99万円(税込108.9万円)です。でも実際は、+設置工事費+電気工事費+新築なら蓄電池を置く基礎床の工事費が掛かる場合もあります。

テスラから認可を受けている各施工会社では、およそ税込175万円位(工事費込)です。

イシンホームグループのSIソーラーであれば、全て込みで180万円です。イシンホームで建物を契約した方向けのリース価格であれば、10年契約で毎月1.6万円(総額190万円くらい)になります。

なお、2020年にリース契約した場合の価格は15,950円ですが、2023年度も値段が変わっているかもしれません。これは蓄電池がFITと無関係なので、売電価格によって蓄電池の価格が変動することはありません。

各地域での補助金申請はできますか?

国内メーカーの蓄電池はできますが、アメリカメーカーのテスラパワーウォールは申請できません。

元々パワーウォールは外国向けに販売されている蓄電池なので、日本の規格であるJIS基準(日本産業製品)やJET認証(安全性)に対応していません。

補助金申請を行う審査には、これらの規格が必要なので残念ながらパワーウォールは補助金がありません。

停電したら何か作業は必要ですか?

停電後に5秒で自動的に蓄電池の電源に切り替わり復旧しますので、自分で何かする必要はありません。系統電源が復旧後、蓄電池が様子をみて問題が無ければ30分後に自動的に通常状態に瞬時に切り替わります。

動画再生時間:12秒
停電時に蓄電池の残量が0になったらどうなりますか?

停電時は、蓄電池の残量が10%になるまで使用することができます。10%を切ると自動的に電源供給がストップして停電することとなります。

残量10%分は、太陽光発電に必要なパワーコンディショナーへのバックアップ電源となります。1時間ごとにパワコンに電源供給を行い、太陽光発電で蓄電池に充電できるかどうか確認を行います。

通常太陽光発電を行うためには、内部電源から供給したパワーコンディショナーを稼動して太陽光発電を行います。太陽光発電で得た電気でパワコンを稼動しているわけではありません。

ちなみに、太陽光発電システムしか設置されていない建物で停電が発生した場合は、内部電源でパワコンを稼動することができないので、パワコンの電源供給方法を手動で切り替える必要があります。切り替えることで、太陽光発電で得た電気からパワコンを稼動することができるようになります。この時に建物内で電気を使用する方法として、パワコン本体の側面あるコンセントか、壁に設置された停電用コンセントで対応することができます。

テスラアプリでいつでも蓄電池の情報を確認できますか?

定期的にテスラのサーバーでメンテナンスが行われるため、いつでも情報を確認できる保証はありません。

当サイト運営者は、蓄電池を設置して1年半経ちますが、過去にアプリを開くとサーバーメンテナンスで情報を確認できないことがありました。

メンテナンスの告知はなく、朝方や夕方の時間帯でも接続できなかった事案はあります。メンテナンス時間は、大体数分から数時間掛かるようです。

Wi-Fi接続が出来ないエラーも過去2年間に1回だけ発生しましたが、1時間くらいで回復しました。この時に、Wifi接続の再設定を行っても症状は改善されません。

サーバーメンテナンスで情報を確認できなくても、蓄電池の放電情報はきちんと記録されていますので、ご安心ください。

まとめ

国産メーカーの蓄電池よりもはるかに安いアメリカの蓄電池。メリットもあればデメリットも沢山あります。

パワーウォールは、価格だけでいえば圧倒的に優れているけれど、それ以外のデメリットをいえば

・補助金制度対象の蓄電池ではない
・現状2台以上設置できない
・保証内容とメンテナンス等の基準があいまい
・施工業者が少ないので、何かあったときの対応が不安
(特にイシンで契約した場合で建てた工務店が潰れた時)

100Vのコンセントに200Vの機器を接続してブレーカーが落ちる事案は、当家で実証しております。(外構業者が変換機を使用せずに接続した際に発生しました)

それ以外を除けは良い蓄電池だと思います。蓄電池で疑問なことがあれば、検討している業者さんや建てる工務店に遠慮なく聞いてみてください。当家では2022年8月現在で、まだ大きな異常は発生していません。

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